手績みの芭蕉糸を用いて織り上げた八寸名古屋帯のご紹介です。
【仕入れ担当 吉岡より】
昨年、家庭画報やきものSalonなどでも紹介され、
話題となっていたフィリピンのマリナオ村で製作された八寸帯です。
元来、現地で製作されていた芭蕉糸を用いた編み物の技術を元に、
米沢の織元が指導を行い、和装に用いることのできる帯として
こうして織り上げられた新たな作品です。
手先とたれ先は既にかがられており、
仕立て上がり(開き仕立て)の八寸帯としてこのままお締め頂けます。
確かなハリを備え、通気性も抜群!
シンプルでありながら、その透け感からモダンな印象も受ける
夏の新たな工芸帯として…
力のある上布など、夏の織物と合わせてのコーディネートがお薦めです!
どうぞお見逃し無く!
【色・柄】
フィリピン・マリナオ村の芭蕉を用いた手績みの芭蕉糸で織り上げた帯地は
淡い生成り色を基調として。
マリナオ村で採れる芭蕉繊維は透明感のある白さとツヤが特徴です。
軽くてしなやかで、使い込むほど色も肌なじみもよくなり、
風合いが増していくのは天然素材ならではのもの。
もじり織によって、一面に斜めに糸が重なり合うように織り上げ
光の下ではこの立体感が生む陰影も楽しんで頂ける印象です。
天然素材である芭蕉糸を使って作られた暖かみのある創作品。
一つ一つが農村で暮らす人々により作られた手作りの作品です。
【フィリピン・マリナオ村について】
フィリピンで15世紀頃から製作されてきた綿の編み物の技法を
元来生活に馴染んでいたアバカ(芭蕉)素材と独自に融合させ、
アバカの繊維でハンディクラフトを作ることにより、
少ない畑作収入を補う副業として、代々親から子へその技術が伝承され発展してきました。
このアバカ(芭蕉)を加工する技術に注目が集まり、
昨年家庭画報やきものSalonでも紹介されたように、
帯の製作も手掛けるようになりました。
芭蕉糸100%
長さ約4.0m
製作/フィリピン(マリナオ村)
※開き仕立て
◆最適な着用時期 6月~9月(単衣~盛夏にかけて)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、カジュアルなパーティー、行楽など
◆あわせる着物 小紋、付下げ、色無地、御召、紬
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。