【 仕入れ担当 渡辺より 】
人間国宝【 故:山田貢 】氏による
塩瀬九寸名古屋帯のご紹介です。
帯を締めるのが苦手…、時間がかかる方におすすめ、
簡単着装の二部式の軽装帯仕立てとなっており、
付下や色無地、小紋、御召とのコーディネートで
個性的な帯姿お楽しみいただける事でしょう。
【 お色柄 】
しなやかでしっかりとした地風の塩瀬地を
濃い黄朽葉色に染め上げそこに、橙、鶸、樺茶、
墨黒、納戸鼠の彩りに金彩使いで、唐華円紋が2つ、
大胆にあしらわれております。
【 商品の状態 】
お太鼓下部のお柄に画像のようなシミ、太鼓裏に
汚れがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
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山田貢(重要無形文化財保持者)について
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【 生年・認定年・享年 】
1912年 2月3日生。
1984年 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
2002年 12月7日没。心不全のため死去、享年90歳
14歳で友禅作家の中村勝馬に師事、
手書友禅、蠟染の技法を学んだ。
写生を基にした『松文』、『麦穂文』、『波文』、
『魚文』などの自然物のほか、『網干文』に代表される
人工物、さらには『巴文』などの古典的な模様を題材に、
伝統的な糯糊による糸目、堰出し、叩きなどの各糊防染の
手法を用いて色挿しを行い、巧みな糊置きにより、
絵際のはっきりした力強い線構成による簡明な意匠で
見る者を魅了、没するまで精力的に活動し、 復元事業を
はじめ後進の育成にも専念するなど、伝統工芸の保存、
公開に尽力した。
【 経歴 】
1912年 2月3日岐阜県岐阜市に生まれる。
1926年 友禅作家の中村勝馬に師事
1929年 師の中村勝馬に同行して東京に出る
1945年 師とともに山梨県に疎開し移住。
1947年 第32回二科展工芸部に初入選。以後連続入選を果たす。
1951年 友禅作家として独立するが、その後も友禅染の技術の錬磨に
励むとともに、友禅染め誕生期の品格を理想としながら
能装束・狂言装束の意匠と文様の研究を行う。
1957年 日本伝統工芸展に出品
1960年 日本工芸会正会員となる。
1968年日本工芸会常任理事、染織部会長に就く
1971年 東京藝術大学美術学部非常勤講師を務め、
後進の指導にもあたる。(1979年迄)
1977年 第24回日本伝統工芸展にて能装束の鱗文をヒントに
網干の三角模様を連続させた風景模様を配した
《夕凪》が日本工芸会賞(奨励賞)を受賞
1981年 日本工芸会が主催した「茶屋染帷子」の復元事業に参加
糸目糊の担当としてその指導を行う。
1982年 世田谷区特別文化功労者。
1983年 勲四等瑞宝章を受章。
1984年 「友禅」で重要無形文化財保持者に認定される。
1985年 日本工芸会参与に就任。
1987年 金沢美術工芸大学の非常勤講師となり、再び後進の育成にあたる
1990年 第2回茶屋染帷子の復元事業に参加
糸目糊の研究に専念してその成果を示す。
1994年より
重要無形文化財「友禅」伝承者養成研修事業の講師として
伝統技法の保存・公開・育成に尽力する。
同年、小田急百貨店において個展を開催。
ポーラ伝統文化振興財団がビデオ「山田貢の友禅―凪―」を制作。
2002年 12月7日死去
絹100%
本体の長さ:約43cm(タレ先含む)※お太鼓固定型
胴回り約185cm(紐つき)
柄付け:お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 付下、色無地、小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。