【仕入れ担当竹中より】
正倉院御物から組紐の組織を研究し、
その組巾を帯巾まで広げることに成功した、
組帯の第一人者・伊豆蔵明彦氏率いる「ひなや工房」。
通好みの表情豊かなお品を多く排出してきたその「ひなや工房」より…
創作性豊かな特選袋帯をご紹介いたします!
【商品の状態】
リサイクル品として仕入れましたが
〆あともめだたず美品としてお届けできます!
袋帯としては短尺ですので
京袋として一重太鼓でゆったりとお締め下さい!
【お色柄】
伊豆蔵明彦氏ー正倉院御物に残る束帯(聖徳太子が刀をさげている紐)の
組みひもの組織に見せられ、長年の研究と試行錯誤の結果、
7~8cm幅までしか組めなかった組み紐を帯幅まで広げることに
成功されました。
その技術を用いて組み上げられた帯は…
単純なバイアスの無地を帯幅まで組むのに300以上の玉数が必要で、
柄や組織によっては2400玉や9600玉など気の遠くなる玉の動きが必要となり、
新しい柄をつくるために組み機もそのつど新しいものを考案し、
機から創作すると聞けば、その職人技をお分かりいただけることでしょう。
まずはじっくりとご覧ください。
木賊緑 赤茶 金 それぞれの濃淡の斜めに
走るラインが 菱格子模様をあやなした一条
特筆すべきはその組が
本袋であらわされているということです。
ですから裏表なく全通にわたり織り出されていきます。
通常の本袋は緯糸 一回りですが
組帯の場合は45度斜めに織り出されますので
それぞれの糸が筒を描くようにらせん状に絡まり
組織をあやなしていきます。
もちろんこれができるのも「伊豆蔵明彦」さんのみで
組本袋の織機も自ら考案されました。
もう30年くらい前の話ですが その織機の形状が
月面探査機アポロ11号に似ていたため
商品名もアポロとして販売され一世を風靡した帯です。
現在では製作されていませんので
ひなやファンの方にぜひおすすめしたい1点です。
おしゃれなムードがかもしだされます。
しなやかでいて、お締め頂く方の体の線になじむその仕上がり。
しわにならず、本当にお締めいただきやすいことと思います。
さらには緩んでこないという、機能性も充実した締めやすい袋帯です。
訪問着から付下げ、色無地、小紋、大島や牛首などの力ある
織りのおきものにもお締めいただけることと思います。
お手元でご愛用頂ける一品となりましたら幸いで御座います!
絹:100% 金銀糸のぞく
4.1m
ひなや謹製 本袋
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン カジュアルなパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、レセプションなど
◆あわせる着物 お洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋、御召
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。