【仕入れ担当竹中より】
素材の持つ趣を最大限に活かして。
浅山織物の定番ともいえる『真珠箔』。
その真珠箔を用いて創作された特選袋帯を
お仕立あがりリサイクル品としてお値打ちのご紹介でございます。
【商品の状態】
リサイクル品として仕入れています
締め跡もわずかなよごれ傷のない美品でございます
【お色柄】
さらりとして、しなやかでありながら密な織味。
オフホワイトに薄藤や淡い桜色の濃淡の横段に
白と白銀の絹糸で
ローブデコルテの龍炎文様が織り出されています。
「龍炎文様」とは、龍が吹いた火焔をイメージした文様で、
古来より最上位者にのみ使われており、
上皇妃・美智子様がご成婚された際に着用された
ローブデコルテの柄に使用された由緒ある御柄でございます。
思わず触れたくなるような立体感に、みずみずしい艶、
豊かな趣きに満ち溢れるその表情。織りの技巧もさることながら、
演出される優美さと味わいは、さすが名門浅山織物ならではのものです。
訪問着、付下げ、色無地などとのコーディネートで、
洗練された高級感あふれる着姿をお楽しみくださいませ。
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
【真珠箔】
独特の箔の煌きと他にはない風合いをお手元で。
お目にとまりましたら是非ご覧くださいませ。
ダイヤモンド、エメラルドと並び、世界三代宝石の一つに数えられる
宝石『真珠』。日本人の肌によく似合う、その美しい色彩、光沢も
さることながら、神話の時代より、日本では海よりもたらされた
貴重な宝物として珍重され、不老不死の薬ともされて参りました。
今回ご紹介のお品は、そんな真珠の粉を箔に織り込む技法
『真珠箔』によって創作された特選袋帯となっております。
真珠箔の原材料は、本真珠の表面だけを削り取るという特殊な
技法によってつくられた真珠の粉。和紙の上に本金箔を敷き、
粉砕した真珠の粉を重ねて蒔き散らし、金箔に摺りつけてから、
絵柄に合わせて摺りつけた真珠の層を摺り出し、下層にある
本金箔を浮かび上がらせる「真珠本金箔」をまず作成いたします。
出来上がったその「真珠本金箔」を、帯の緯糸として織り込めるように
細かい糸状に裁断し、仕上げに糸状に裁断した真珠本金箔糸を
一本一越づつヘラで引き込み織ります。
袋帯を織り上げるのに、使われる箔糸の数は約一万本。
真珠の粒に換算いたしますと、2000粒の真珠玉によって
帯1本分が形成されております。
そうして帯に織り困れた箔が、美しい光沢と独特の奥行きを
演出し、他にはない表情をお楽しみいただける仕上がりと
なっております。
絹:100%(指定外繊維※和紙 除く)
長さ約4.44m
西陣織工業組合証紙No.501 浅山織物謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 30代~60代
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、パーティー、ご挨拶、音楽鑑賞、お茶会、など
◆あわせるお着物: 色留袖、訪問着、付け下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。