商品番号 1448996

【5万円均一】 【人間国宝 故:福田喜重】 特選工芸摺箔友禅刺繍訪問着 ≪御仕立て上がり・中古品≫ 「暈し地風趣中啓紋」 名匠のお品が訳あり破格 身丈154 裄64.5 

売切れ、または販売期間が終了しました。




【 仕入れ担当 渡辺より 】
繍技法において重要無形文化財保持者の認定をうけておられる
人間国宝【 故:福田喜重(ふくだきじゅう) 】氏による
すっきりとしたデザインの箔と刺繍が美しい訪問着のご紹介です。

おさえた彩りに、流行り廃りないデザインで
フォーマルシーンに重宝していただけるお品。

残念ながら喜重氏は2022年12月に亡くなられたため
ご紹介数も減少しておりますので、お探しの方に。

お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。


【 お色柄 】
細かい霰地紋が折りだされた緞子地を
ややくすんだ緑青に染めあげ、靄のような暈しに、
金銀彩に丁寧な繍いによる紐で束ねた中啓のような
お柄がすっきりと配されております。

繍は細い釜糸と呼ばれる、刺繍専用の糸を用途にあわせて撚り合わせ、
図案や用途にあわせ、43種の技法の中から『点、線、面、立体』と、
それぞれに適した表現方法で刺します。

人間国宝の技ともなれば、その糸の撚り、繍の均一さ、
本当に見事としか言いようがございません。


【 商品の状態 】
全体的にうっすらとヤケによる退色、袖、裾などに
画像のようなシミが点在しております。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。


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福田喜重(重要無形文化財保持者)について
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【 生年・認定年 】
1932年(昭和7年) 9月26日生。
1997年(平成9年) 重要無形文化財「刺繡」の保持者に認定。
2022年(令和4年)12月16日没 享年90歳

京都市生まれ。
日本の刺繡家、重要無形文化財保持者。
刺繡では唯一人の人間国宝である。
生地の選定から、染色、摺箔、刺繍を総合的に
発展させ地染と箔のあしらいに刺繍本来の重厚な
雰囲気を現代的に表現して、独自の境地を切り開いた。

京都市立第一工業学校(現・京都市立京都工学院高等学校)
卒業後、父である刺繡家福田喜三郎に1948年から師事。
父からの厳しい指導によって本格的伝統技法を習得。
1956年に父から刺繡業福田商店の経営を引き継ぎ
1970年に福田工芸染繡研究所に社名変更。
1976年に日本工芸会日本伝統工芸展に初入選以降
受賞を重ねる。
1991年に株式会社福田喜を設立して代表取締役を務める。
1997年「刺繍」の分野で初めて人間国宝に認定され、
作家活動とともに後継者育成に尽力している。
作品は和服が主で、刺繍技法としては、撚糸、
無撚糸とも、生地に溶け込み一体となるように
仕上げ、熟練の要る菅繍ほか、摺箔と刺繍を併用する
繍箔に高い技量を持ち、刺繍のみで文様を表現する
素繍(すぬい)の作品を中心に制作。
文様では日本意匠の特質を生かし、割付による
構成や空、雲、水、花などの自然の風物を流動的
に表現する事を得意とする。空間をいかした文様構成や
抑えた色調の中に微妙なグラデーションを施す
明度尊重の配色が特色。

【 略歴 】
1932年 京都市に生まれる
    父喜三郎に刺繍を学ぶ
1976年 第23回日本伝統工芸展に「千翔」初入選
1977年 近畿支部第6回日本工芸会展に入選
    第14回伝統工芸日本染織展に入選
1978年 第15回伝統工芸日本染織展「慶び」東京都教育委員会賞
    第25回日本伝統工芸展「雪月花」日本工芸会奨励賞
1980年 第27回日本伝統工芸展「生々去来」日本工芸会奨励賞
    文化庁収蔵
    東京銀座資生堂ギャラリーで個展
    京都朝日画廊で個展
1981年 東京日本橋高島屋で個展
1992年 京都府指定無形文化財保持者
1993年 福島県立美術館「現代の染織ー素材と技の美」
    第40回日本伝統工芸展「平安」文化庁収蔵
1997年 重要無形文化財保持者に認定
   紫綬褒章受賞


【 受賞歴 】
1978年 第15回日本伝統工芸染織展優秀賞
1978年 第25回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞
1980年 第27回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞
1992年 京都府指定無形文化財「刺繡」保持者
1997年 重要無形文化財「刺繡」保持者
1999年 紫綬褒章
2004年 旭日中綬章
2007年 京都市文化功労者
2010年 京都府文化賞功労賞

商品詳細

- 素材・サイズ

表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈154cm(適応身長149cm~159cm) (4尺 0寸 7分)
裄丈64.5cm (1尺 7寸 0分) 袖巾33cm (8寸 7分)
袖丈46cm (1尺 2寸 1分)
前巾27cm (7寸 1分) 後巾30cm (7寸 9分)


【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67cm (1尺 7寸 7分) 袖巾34cm (9寸 0分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となる場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、結納、パーティー、観劇 など

◆あわせる帯 袋帯、フォーマル向けのデザインの綴れの名古屋帯など

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。