商品番号 1446408

【恵大島紬織物 恵積五郎】 【十八算12マルキ・総絣】 高級本場大島紬 ~精恵絣~ ≪仕・中古美品≫ 「吉祥吉日」 超激レア!なんと恵の12マルキ! 身丈156.5 裄66.5

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
ひと目で分かるその意匠力と織の技量…
広げた瞬間に思わず誰しも、息を呑むお品。

あますところなく、一面に細緻なお柄があらわされた極上品。
恵大島紬織物【恵積五郎】の作品、
それも大変希少な12マルキの逸品をご紹介致します。

これほどのお品は新品はもちろん、
御仕立て上がりでも中々見つけることが叶いません。
見るほどに絣の魔術にひきこまれる、美しきひと品をどうぞご覧くださいませ。


【お色柄】
ご覧いただけますでしょうか。
まるで染め上げたかのような細やかな絣。
ワンランク上の技法にてあらわされた極上の奥行きは、
もはや文字で表現できる範囲を超えております。

大島特有の黒褐色の地には、「吉祥吉日」と題された
雅やかな古典のデザインが織りだされました。
道長取りに七宝や亀甲、青海波、唐花、有栖川、
笹蔓緞子、源氏車、花兎などを繊細に込めて…
全てが、絣による表現…実に見ごたえ有る一枚です。

産地最高峰の締め技術を駆使して表現された芸術的な意匠。
気が遠くなるような手間と時間をかけた職人さんたちに思いを馳せて…
その魅力を存分にご堪能くださいませ。


【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【恵積五郎について】
大島紬の双璧と呼ばれた先代・恵積五郎氏。
今は亡き都喜ヱ門と共に一世を風靡、「絣の魔術師」と呼ばれ、
その絣技術は高い評価を得ていました。
残念ながら、「恵大島紬織物」としては制作活動を終えられてしまい、
今後新たな作品が生み出されることはございません。


【12マルキについて】
絣の数、約330万個。まさに織の結晶。
それほどまでに高価で稀少な所以…
それはひとえに、<絣糸の多さ>と<算数(よみすう)の高さ>にございます。

まず、絣糸の多さ。
5マルキ、7マルキ、9マルキ、そして12マルキがございますが、
経糸(たていと)の総数に占める経絣(たてかすり)糸の割合が「マルキ」と呼ばれる数値になります。

7マルキの経糸の配列は、<絣糸1>に<地糸3>、の1:3。
9マルキの経糸の配列は、<絣糸1>に<地糸2>、の1:2。

経絣糸が多く入れば入るほど、経緯(たてよこ)の絣合わせは一層難しくなります。
ところが12マルキの絣の比率は、実は9マルキと全く同じです。
それなのに、なぜ12マルキが9マルキよりも細緻を極めるのか…

そこで異なるのが、<算数(よみすう)>と呼ばれるものでございます。
算数(よみすう)とは、「1cmのなかに経糸が何本あるか」を表す織物用語です。
奄美では伝統的に13算(じゅうさんよみ)で織られ、
鹿児島では伝統的に15.5算(じゅうごてんごよみ・じゅうごはん)で織られています。

13算は、1cmのあいだに経糸が26本。
15.5算は、1cmのあいだに経糸が31本。
つまり、算数(よみすう)というのは、織りの緻密さを表わす単位なのです。
算数が多ければ多いほど、布が緻密であり、上質な布である事を表わしています。

12マルキの大島紬は、この算数が、18算(じゅうはちよみ)で織られています。
18算は、1cmのあいだに経糸が実に36本。
想像してみてください。
これだけの本数を織り込むためには当然、細い糸を使わなければなりません。

糸が細ければ細いほど、織物は上質になっていきます。
そして絣糸も細くなり、カタスのT字も緻密の極みにまで至るのです。
その数、およそ330万個。
無論、究極の細かさと謳われ、熟練の匠にしか成しえません。
もちろんのこと、年間製作本数は本当に限られております。

また非常に細い糸を使用しているため、その手触りは、
7マルキ、9マルキのお品とは比べ物になりません。
実際に触れて確かめましたが、つややか系紬の代表といわれる大島でも普通は指に糸の感触がはっきりと感じられるところ、
12マルキのお品は、まるで不織布のように、
はじめから一枚の布ではないかと思えるほど滑らか。

18算に、経絣糸の多さ。
12マルキならではの、1mmにも満たない点である絣の集合で、
信じられないほどに細緻な意匠が織り描かれております。

商品詳細

- 素材

表裏:絹100% (縫製:手縫い)
 

 
◆八掛の色:赤丹色

- サイズ

身丈(背より)156.5cm (適応身長161.5cm~151.5cm)
(4尺1寸3分)
裄丈66.5cm(1尺7寸6分)
袖巾34cm(0尺9寸0分)
袖丈45.5cm(1尺2寸0分)
前巾26.5cm(7寸0分)
後巾32cm(8寸4分)

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.5cm(1尺8寸3分) 袖巾35cm(9寸2分) 
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈156.5cm(適応身長151.5cm~161.5cm) (4尺 1寸 3分)
裄丈66.5cm (1尺 7寸 5分) 袖巾34cm (9寸 0分)
袖丈45.5cm (1尺 2寸 0分)
前巾26.5cm (7寸 0分) 後巾32cm (8寸 5分)
◆八掛の色:赤丹色

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.5cm (1尺 8寸 3分) 袖巾35cm (9寸 2分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷の季節

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、お食事、お稽古、行楽など

◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。