【 仕入れ担当 中村より 】
薄物紬の中でもご紹介の少ない、夏牛首紬。
穏やかな透け感は単衣から盛夏に大変重宝いただけることでしょう。
最近では原材料の価格高騰によってなかなかお値打ちご紹介が叶いませんが、
今回特別にお値打ち価格で仕入れることができました。、
夏の短い期間にお召しになる贅沢なものだからこそ、
しっかりとしたなかに、他にはない質感をお楽しみ頂ける上質な一枚を、
末永く大切にお召しいただきたく思います。
お目に留まりましたら、この機会にご愛用頂けましたら幸いです。
【 お色柄 】
涼やかな風を感じる、程よい透け感の地。
本当に軽やかで、暑い夏にサラリとお召し頂ける地風が魅力的です。
ところどころに牛首ならではの節感が味わいを見せております。
その極上の地をごく淡い桜色で染め上げて。
意匠には小花模様を飛び柄で表現しました。
シンプルだからこそ豊かな表情を生み出すお品。
すっきりと、風趣な佇まいに仕上がりました。
合わせる帯も選びませんので、
毎夏に重宝間違い無しのお品でございます。
ただでさえ少ない夏牛首で、センスの良いものを探そうと思うと大変です。
やさしく風を通し肌をすり抜ける風合いを存分にお楽しみくださいませ。
【 牛首紬について 】
日本の三大紬、大島・結城・牛首。
そのなかでも、双子の蚕(玉繭)から取れる希少な糸を用いているため、
年間生産量の一番少ないものが牛首紬です。
加賀の国・白峰村一帯の集落は、古くから自然の玉繭を
原料に手機紬が織られてまいりました。
耐久性に優れた牛首紬は、釘にかけても破れないほど
丈夫と言い伝えられておりますので、別名「釘抜紬」とも呼ばれます。
最近の牛首は、加藤機業場か白山工房、どちらかのものがほとんどとなります。
組合の証紙がつきますと、
ふたつの名前が並列されております。
絹100%
長さ約13m 内巾37cm(最大裄丈約70cm)
牛首紬生産振興協同組合の証紙がついております。
◆最適な着用時期 6月~9月(単衣から盛夏にかけて)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。