染めと織の先駆的クリエーター【じゅらく】による、
古典の表情を上品に浮かべた袋帯をご紹介いたします。
【仕入れ担当 吉岡より】
艷やかでハリのある帯地に華やかに浮かぶ意匠美に惹かれ、
仕入れて参りました!
今作は、五代田畑喜八氏の監修のもと
受け継がれる京友禅の名家の感性を活かしたデザインを
西陣の確かな織技術で織り上げた、希少な作品です!
光沢のある風合いは、パーティーやお食事会など
ちょっと艶感を加えたいお席にピッタリ!
どうぞお見逃し無く!
【色・柄】
穏やかに輝く金糸をたっぷりと織り混ぜた飴色の帯地は
箔糸の風合いも合わさって、ややハリのある印象。
意匠には、多様な彩りを用いて「あじさい」の柄を織り成しました。
その独特の配色からは、田畑家に受け継がれる手描き京友禅ならではの感性が
たっぷりと込められており、非常に味わい深い表情に仕上がっております。
意匠化された色使いの一条ですので、
夏前に限らず袷の季節を通してお締め頂ける袋帯でございます。
【田畑家について】
田畑家は文政八年(1825)創業以来、
約180年間・五代にわたり連綿と引き継がれる京手描き友禅の名家。
特に三代目田畑喜八は、古代衣裳や古代裂の蒐集と研究、
そして仕上げ染の筆致と糸目友禅を見事に活かした
独自の友禅染めを創り上げたことにより、
昭和30年(1955)友禅で第一回の重要無形文化財(人間国宝)に指定される。
昭和15年(1939)弟田畑伊三郎が分家として京都中京区に伊可田屋を創始。
伊三郎は京都染色業界発展の功により、
昭和34年(1959)黄綬褒賞、昭和40年(1965)勳六等瑞宝章を受賞。
昭和34年より、皇室関係の作品制作を手がけはじめ、
美智子妃殿下(正田家)もかつて自らきものを購入されていた由緒ある染元である。
<五代・田畑喜八プロフィール>
1935年:京都に生まれる。祖父・三代喜八(人間国宝) 父・四代喜八に師事。
1985年:イタリア ジェノヴァで日本染織作品展開催。
1987年:京都彩芸美術共同組合理事長・日本手描染織連合会会長
1990年:アメリカ ボストン美術館アート・イン・ブルームできもの「花12ケ月」特別出演。
朝日新聞社主催田畑コレクション「かがやける小袖の美」を開催。
1995年:五代 田畑喜八を襲名
【 じゅらくについて 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.329
※(現・川島織物セルコン 身装・美術工芸営業本部
じゅらく営業部)
豊臣秀吉ゆかりの聚楽第にちなんだ
五三の桐をモチーフに繭玉に見立てたロゴを使用。
じゅらくは帝王紫や黄金繭など素材や染料を開発し、
着物の概念を破る斬新な帯を作り続けてきた
西陣のトップメーカー。
御所人形(別名:伊豆蔵人形)を商いとしていた
伊豆蔵屋を祖とした伊豆蔵福治郎が、1930年(昭和5)に
はじめた織物業『伊豆蔵福機業店』に端を発する。
1964年に「じゅらく」に名を改めた。
現在、川島織物セルコンの子会社として運営しており、
完全受注正産制を取っている。
絹100%(金属糸風繊維除く) 長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.329 じゅらく謹製
おすすめの帯芯:綿芯
◇六通柄
◆最適な着用時期 9月~翌5月(秋単衣から袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、お稽古事、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 お洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋