【仕入れ担当 田渕より】
描き出された悠久の美…
加賀、筆先にこめられるいのち。
その生き生きとした表現には、心突き動かされます。
初代由水十久に師事された牧野顕三氏の
希少な紬地の作品をご紹介いたします。
加賀友禅といえば、写実的な花鳥の図案が多いものですが、
こちらは愛らしいうさぎの姿をこめた
遊び心をきかせた作品でございます!
お目にとまりましたら是非ご検討くださいませ!
【お色柄】
すっすっと経に節感が浮かぶしなやかな紬地。
その地を明るい紺鼠色で染めて、意匠には
七宝に草花とうさぎ、鮫などの江戸小紋柄が描かれました。
ほっこりと心和むデザインも、瑞々しい暈しの染め色や
虫食い表現などが、加賀友禅らしく質の高さを感じさせます。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りました。
うさぎ柄部分が画像のように汚れております。
(画像の矢印の幅は1cmです。)
【加賀友禅について】
加賀百万石の城下町には、古くから「加賀染」といわれる染色法がありました。
京の都で画期的な友禅染めを大流行させた宮崎友禅斎が晩年に加賀へ戻り、
その技法を伝えたことが、加賀友禅の基礎となったとされております。
特徴は五彩といわれる暖かな色彩に、花鳥山水を描いた絵画的な構図、
そして模様の外から内へぼかしをいれる技法。
加賀友禅作家の工房で10余年もの修行をして師匠に認めてもらえなければ、
作家として独立できないと言われるほどの厳しい世界。
熟達した感性と高度な技術。
写生を基本に描かれる本加賀友禅は、染め色の美しさや深み、
卓越したデッサン力と意匠の美しさを存分にご堪能いただける、特別なものです。
一貫してひとりの作家さんが仕上げますので、作家さんの感性や技術力、
まさに≪作家性≫とも呼ぶべきものを、あふれるように感じ取っていただけることでしょう。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈152cm(適応身長147cm~157cm) (4尺 0寸 1分)
裄丈65cm (1尺 7寸 2分) 袖巾33cm (8寸 7分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾24.5cm (6寸 5分) 後巾30cm (8寸 0分)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.5cm (1尺 8寸 3分) 袖巾35.5cm (9寸 3分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、ご趣味の集まりなど
◆あわせる帯 洒落袋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。