【 仕入れ担当 渡辺より 】
ナチュラルな素朴感が魅力の上田紬…
この度は、染織作家・小山憲市氏による
着る人の魅力を引き出す、シンプルながらも
味わい深い作品をご紹介いたします。
どんなにファッション性が高くても
心地よくないものはタンスの肥やしになり、
着心地が良いものを身に着ければ人は笑顔になれる。
着心地を左右するのは、つまりは糸づかいが重要である。
そう小山氏は語ります。
そんなこだわりをもって制作された極上の風合いの本品。
まるで浮かび上がるかのような織の表情と
繊細な色彩の妙もお楽しみいただける良きお色柄のひと品。
一生愛せる紬として、自信をもっておすすめ致します。
滅多とご紹介の叶わない作品でございますので
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
細やかに芥子色、紫水晶色、素鼠色などの
色糸を駆使して織り上げられた本品。
芥子色と紫水晶色の横段をベースとして、
細やかな鼠色や白練色などの横段も織り上げ、
織りの密度を変えることで立体感ある縞模様を表現。
地の横段と相まって形容し難い奥ゆかしい格子のような
表情に仕上がっております。
磨き上げられた職人技、そして作り手の思い…
それら全てが合わさり、最高級の和姿が完成されます。
お洒落物だからかそ、こだわりをもった一枚を。
そして、思わず笑みがこぼれるように、着物を纏う喜びを感じて下さい。
お色柄、地風ともに大変素敵なお品です。
お手元でご愛用いただける一品となりましたら幸いでございます。
【 上田紬について 】
国指定伝統的工芸品「信州紬」のひとつ。
長野県上田地方、更科、小県、埴科地方、とくに
千曲川上流地帯でつくられる紬織物で、
上田を集散地としたため上田紬と呼ばれた。
江戸寛文年間(1661~73)に伝えられ、
江戸中期ごろから和糸生産の発展につれ、養蚕から
生じる屑繭、玉繭を利用し、農家の副業として
盛んになり、天保年間(1830~44)に最盛期となった。
もともとは玉糸が使用されていたが、現在では
経糸に生糸、緯糸に紬糸(多くは機械を使用する)を用い、
一部は高機による手織であるが、力織機による製織のものが
多くなっている。
絣のものも織り上げはあるが、縞柄が主で、
普段着向きの着尺地として使用される。
厚手で丈夫な地風で、江戸時代には
大島紬や結城紬と並ぶ「日本三大紬」として
一世を風靡した。
【 信州紬について 】
長野県全域10市17町村で生産される手織紬を指す。
山繭紬(野蚕紬)、上田紬、飯田紬、伊那紬、
絁紬(あしつむぎ)、絓紬(しけつむぎ)、
ふとり紬などがある。
絹100%
長さ13m 内巾37.5cm(最大裄丈約71cm)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、街歩きなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)