【 仕入れ担当 渡辺より 】
かの人間国宝【 故:六谷梅軒(六谷紀久男) 】氏の彫刻型で
染め上げられた、表情豊かな伊勢型訪問着のご紹介です。
現代のモダンなデザインを取り入れた、創作性の高い一品。
伊勢型小紋のご紹介は多くございますが、
訪問着の作品は滅多とご紹介がございません!
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
上品さが際立つ、暈しと江戸小紋柄を組み合わせたお柄付。
ほどよい厚みの一越の縮緬地。
一面の角通しに、桑の実色と浅縹色による暈しのデザインが
重ねて染め上げられております。
こういったお柄のよいところは、シンプルながらも味わいと
洗練された印象を感じさせ、ご年代を問わずお召しいただける点。
有職文様や名物裂写しの帯を合わせて、お茶席にも、
和のお稽古にも適した装いかと存じ上げます。
お手持ちの帯と合わせて、様々に
コーディネイトをお楽しみください。
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 六谷梅軒について 】
本名:六谷紀久男
【 生年・認定年・享年 】
1907年 2月15日生
1955年 重要無形文化財「伊勢型紙錐彫」の保持者に認定
1973年 4月26日没・66歳
三重県鈴鹿市生まれ。
父と兄に伊勢型紙錐彫(きりぼり)の技術をまなぶ。
1919年に京都の兄・六谷芳方のもとで錐彫技術の
修行を重ね、1939年に独立。
鮫(さめ)小紋、通し小紋など、細密な紋様を得意とした。
1942年小宮康助のすすめで、さらに細密な
極(ごく)鮫小紋を研究。
1955年「第一回人間国宝(重要無形文化財「伊勢型紙、錐彫り」
技術保持者)」に認定(雅号 梅軒とする)。
※現在六谷梅軒の号は、息子の博臣氏が二代目として
1996年に襲名。
【 経歴 】
1907年 三重県生まれ
1919年 白子尋常小学校卒業
父である芳蔵に就いて伊勢型紙錐彫を修行
1933年 兄の六谷茂方より錐彫技術を習得
1939年 独立
1942年 小宮康助の勧めで極鮫小紋の研究に着手
1955年 重要無形文化財「伊勢型紙錐彫」保持者に認定
1963年 鈴鹿市の伊勢型紙伝承者養成事業の講師を務める
1972年 鈴鹿市文化功労者
1973年 4月26日死去。享年66歳
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈155.5cm(適応身長150.5cm~160.5cm) (4尺 1寸 2分)
裄丈67.5cm (1尺 7寸 9分) 袖巾35.5cm (9寸 4分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾22.5cm (6寸 0分) 後巾28.5cm (7寸 6分)
※ガード加工済み
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm (1尺 8寸 2分) 袖巾35.5cm (9寸 4分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、お付添い、お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる帯 袋帯、綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。