【仕入れ担当 田渕より】
巨匠 山鹿清華。
その後の染織の世界に大きな影響を与え、
数々の功績を残された山鹿清華氏の一品です。
今回ご紹介のお品はその…山鹿清華氏の図案を元に
織り上げられた特選の手織綴織による袋帯でございます。
図案は『手織錦山鹿清華作品集(1972年)』にもおさめられた「噴花」。
ロケット帯としても知られる逸品、
ファンの方、コレクターの方必見の一条をどうぞご覧下さいませ。
【お色柄】
晴れやかに織りなされた橙色の綴れ地。
地風はしっかりと打ち込まれているのに大変しなやかで、
見た目にはもちろんその手触りからも高級感を感じさせてくれます。
お太鼓には相良刺繍にて、宇宙に飛び立つロケットの意匠が表されました。
煙の代わりに大輪の花を表して…独創的な世界観。
味わいある多彩を見事に使い分け、立体感をもって表されました。
お太鼓がまるで絵画のような趣に仕上がっております。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【山鹿清華について】
1885-1981 大正-昭和時代の染織家。
人間国宝に認定された作家は過去に30名以上を数えますが、
日本芸術院作家に認定された作家は山鹿清華氏1名だけであり、
まさに歴史に刻まれる芸術家の一人。
明治18年3月12日生まれ。
西田竹雪に織物図案、河辺華挙に日本画、神坂雪佳に図案を学ぶ。
手織綴錦(つづれにしき)を研究制作し、昭和27年手織錦「無心壁掛」で芸術院賞。
32年芸術院会員。
44年文化功労者。昭和56年6月26日死去。96歳。
【略年譜】
1900年より西田竹雪、1902年神坂雪佳に師事。
1919年 新工芸院設立、彩工会を創立する。
1925年 パリ万国工芸博大賞受賞。
1932年 帝展審査員。
1943年 文展審査員。
1946年 京都工芸美術作家協会理事長。
1950年 日展運営会参事。
1952年 日本芸術院賞受賞。
1957年 日本芸術院会員、日展運営会理事。
1958年 日展常務理事。
1965年 勲三等瑞宝章受章。手織錦を創案し、織物に立体的表現を取り入れた。
1969年 日展顧問、文化功労者。
1974年 勲二等瑞宝章受章。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
※帯芯なし仕立て
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。