【仕入れ担当 田渕より】
風を通して、肌につかない。
季節を感じさせるその独特の地風…
手仕事だからこその完成度をご堪能頂きたく、厳選して仕入れて参りました。
新潟県小千谷の老舗、おだきんより、
緯糸に『140番手』の極細の糸を用いて織り上げられた、
表情豊かな小千谷縮着尺のご紹介でございます
麻という植物が一反の美しい織物になる奇跡を、
すっと通る涼やかな風にのせて、そのまま肌上に感じていただけることでしょう。
どうぞごゆっくりとご覧下さいませ。
【お色柄】
さらりとして程よいハリがあり、畝のようなシボ感が味わい深い麻地。
お色は涼やかな薄花色でございます。
ハリのある生地の質感に、涼やかな透け感。
湿度の高い日本の夏でも、さらりとした肌触りと清涼感。
何といっても一番涼しいのは、麻素材です。
夏の贅沢な衣として…
かつては上流階級でなければ着ることができなかった織物がここにあります。
織物の里、越後・小千谷。
縮の元となった越後上布から紐解けば、1200年以上の歴史と伝統を持つ美しい織物。
雪国の、上質な手仕事の逸品縮をお届けさせていただきます。
【小千谷縮と120番手について】
緯糸に強い撚りをかけ「しぼ」というシワを出す麻織物、小千谷縮。
織りあがった反物はシボを出すために湯もみされ…
美しく晴れた冬の日に、一面真っ白な雪の上に、晒されます。
これが、伝統の雪晒し、
太陽と雪の自然作用で布は雪のように白くなり、独特の風合いが生まれるのです。
一般的な小千谷縮は80~100番手の糸を使用しているため、
140番手の糸はほとんど生産されておらず、
「幻の糸」と呼ばれているほどに希少です。
そのため、信じられないほどに軽く、一般的な麻の着物とは風のぬけが全く違います。
さらりとした肌触りと吹き抜ける風がまさに格別な着心地の逸品で、
これほどまでに上質な小千谷縮はまずありません。
糸の細さ故に…織りあげが難しく
他のどのような繊維にもまさる、夏の最高のお召しものです。
本麻100%
長さ約12.5m 内巾約40.5cm(裄最長約77cm)
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お出かけ、お食事など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
水通し4,950円+麻衿裏6,600円+お仕立代28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
※「水通し」はお仕立て前に生地の糊を落とすために必要な工程です。