【 仕入れ担当 田渕より 】
長く仕入れをしておりましてもなかなか巡り会えない逸品。
未仕立ての作品は弊社でも数える程したご紹介がございません。
数々の賞を受賞している塩沢の老舗「やまだ織」より…
二百山亀甲の極上細密絣のベタ亀甲をご紹介させていただきます。
「100山亀甲」を越える「136山亀甲」でも大変細緻な織技法でありますのに…
こちらはそれをはるかに超える、信じられないほどの細やかさ。
穏やかな砂色地に浮かぶ絣の魔術を、まずは存分にご覧くださいませ。
織の里の、感嘆の域に達した手仕事の妙をご堪能いただきたく思います。
【 お色柄 】
ふわり、やわらかな質感の紬地。
穏やかなアイボリーのその地には本当に細やかなベタ亀甲を織りなして。
目で確認するのもやっとなほどの、
本当に細やかな絣模様がつけられた絣糸。
それらの縦横をきちんと丁寧にあわせることによって、
この200山亀甲の細密絣が生み出されます。
100山亀甲ですと1寸に10個ですが、
136山亀甲は、1寸に14個もの亀甲細工。
200ですと20個になります。
この細やかさには…目を奪われます。
お安く出回っている「微塵格子」のお品とは、
織り上げのレベルが格段に異なるお品でございます。
長く定番のようにしてお召しいただく一枚にこそ、
ぜひとも本当に良きものをお求めいただきたく思います。
雪深い山里で一本一本の絹糸に心を込めて織り上げた着物は、
着る人の心を美しく優雅にあらわすかのよう。
すばらしい、織の傑作品をお届けいたします。
どうぞこの機会をお見逃しなきようお願い申し上げます。
【やまだ織について】
やまだ織は大正2年(1913年)の創業。
大自然に恵まれた新潟県南魚沼市塩沢、新幹線の越後湯沢駅に程近い
豪雪地帯で、いにしえの昔から、先人より受け継がれてきた技を用い、
秀逸なお品を作り続けておられます。
昭和54年の最盛期、その当時32社であった塩沢織物のメーカーは
平成21年度では10社、年間生産反数も4万5千反をピークに、
現在は減産の一途をたどっております。
どんどん減産されていく、そのような現状の中で、
やまだ織はかたくなに伝統を守りながらものづくりを
つづけております。
代表的なお品には、『塩沢紬』、『本塩沢』、『夏塩沢』がございます。
絹100%
長さ約13m 内巾38cm(最長裄丈72cmまで)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)