【 仕入れ担当 渡辺より 】
美術コレクターをはじめ、世界の目利きたちのあいだで
時代を超えて愛用されるおきもの…
きもの通のお方ならいつかは袖を通したい一品。
江戸染繍(えどせんしゅう)の最高峰と名高き
【 大羊居(たいようきょ) 】の訪問着のご紹介でございます。
大羊居のお品は一見してすぐに「それ」とわかる
力強さと見事な染繍技術がうかがえ、フォーマルでも
他にはないものをお探しの方におすすめでございます。
【 お色柄 】
さらりとした質感の梨地におだやかな團十郎茶に
染めあげ、くっきりとした挿し色に刺繍にて
桜の花木美しいのどかな風景が配されております。
大和絵のように染め描き出しながらも、その色彩は
油彩の重たさを感じさせる、独特の表現。
もったりとした色彩の上に、繍い重ねられた
丁寧な江戸刺繍という、功造氏が世に広めた染め色と
合わせた刺繍糸を用いた染繍(せんしゅう)の技法で
お柄に奥行きと華やかさをそえ、工芸品を思わせる
仕上がりとなっております。
【 商品の状態 】
家紋の金糸の錆、画像のようなシミ、ヤケによる
退色、衿にうっすらとすじ状の汚れ、着用シワがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
*****************************************
染繍工芸 大羊居について
*****************************************
創業安永年間
江戸染繍(えどせんしゅう)の最高峰と名高き
染繍美術大彦と並び称される東京友禅の名門。
皇室や各界の著名人などの晴れの席を彩る、
贅を凝らした個性的な作品を創作している。
大羊居の名のは『美しい』という意味合いがある。
初代・野口彦兵衛が創立した大彦から独立し、
1926年(大正15年)に野口功造、野口眞造が
興したことが始まり。
1934年(昭和9年)に芸術衣裳展を高島屋で開催、
宮内庁御用達の着物となった後も、精力的に
アメリカやドイツなど海外でも展示会を開催、
これにより、海外からの高い評価を得た。
現在は当代・野口貴美子が、祖父・功造氏の意志をつぎ、
きものの素晴らしさを広めるために、染繍美術衣裳制作を
続けられている。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背背より身丈158cm(適応身長153cm~163cm) (4尺 1寸 7分)
裄丈64.5cm (1尺 7寸 0分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
袖丈49.5cm (1尺 3寸 1分)
前巾24.5cm (6寸 5分) 後巾28cm (7寸 4分)
◆紋:縫い紋1つ『藤輪に花菱』 糸色:金糸
※衿ホックなし(引き紐タイプ)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68cm (1尺 8寸 0分) 袖巾35cm (9寸 2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となる場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列の、パーティー、お付添い、観劇 など
◆あわせる帯 袋帯、フォーマル向けのデザインの綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。