【 仕入れ担当 渡辺より 】
きもの通のお方ならいつかは袖を通したい一品。
美術コレクターをはじめ、世界の目利きたちのあいだで
時代を超えて愛用される、【 染繍美術大彦(DAIHIKO)】の
逸品絵羽羽織のご紹介です。
訪問着に近い加工量の、他では手に入らない
逸品の羽織物でございます。
昨今ここまでハイクラスの羽織物を
お誂えされる方も少なく、また染元も
絵羽コートの類は染め上げが激減しております。
羽織物にこだわりをお持ちの方におすすめでございます。
【 お色柄 】
やや大きめの檜垣の地紋が織りだされた
紋意匠地を凛とした黒に染め上げ、丁寧な手挿し友禅に
金彩、江戸刺繍にて、霞に春秋の花枝があしらわれております。
【 商品の状態 】
肩裏に画像のようなシミが点在しております。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)ご了承の上、
お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
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染繍美術 大彦について
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1875年(明治8年)に創業
京都の千總と並ぶ、有名老舗として知られる
東京友禅の名門。友禅染と日本刺繍を融合させた
美術的な作品を展開している。
初代である野口彦兵衛が従来の商品に満足できず、
様々な織物の産地を巡り、常に新しいものを
追い求めた事に端を発する。
後二代大彦を継いだ野口真造によって、利益を求める
作品制作をする呉服屋ではなく、染色専業に専念、
これまでの染織工場を大彦染繍美術研究所と改称、
衣裳を飾るための染色や刺繍ではなく、染色や
刺繍の美を衣裳とする作品を展開し「染繍(せんしゅう)」
という言葉を生み出た。
初代の野口彦兵衛に続き、二代目野口真造、
三代目野口彦太郎、四代目野口真太郎と
四代に渡って伝統を受け継いでものづくりを
続けている。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より羽織丈79cm(2尺 0寸 9分)
裄丈64cm (1尺 6寸 9分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
袖丈45cm (1尺 1寸 9分)
前巾(襠含む)24.5cm (6寸 5分) 後巾29.5cm (7寸 8分)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈65cm (1尺 7寸 2分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となる場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月から翌3月の羽織、コートの時期
◆店長おすすめ着用年齢 全年齢対象(※とくに制限なくお召しいただけます)
◆着用シーン おでかけの際の防寒用、お洒落な羽織ものとして
◆あわせる着物 黒留袖、色留袖、訪問着、付下、色無地 など
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。