【仕入れ担当 田渕より】
加賀友禅の第一人者だった父・毎田仁郎に師事し…
天性の感覚で頭角をあらわした毎田健治氏。
日本工芸会正会員であり、石川県美術文化協会常任議員、
加賀友禅文化協会代表理事をつとめていらっしゃいます
氏の九寸名古屋帯をご紹介致します。
一瞬で虜にされる…
『毎田ブルー』とも呼ばれる色彩に惚れ惚れする、
本当に美しき作品です。
上質にこだわる大人の洒落姿に。
お目に留まりましたらどうぞお見逃しなくお願いいたします。
【お色柄】
上品な光沢をはらんだ絹地には靄のような地紋が織りだされて。
その地は淡く澄んだ藍白色で、
意匠にはミニ薔薇が伸びやかに描かれました。
すっきりと統一感ある彩りのなかで
毎田ブルーの美しさが際立ちます。
包み込むようなおおらかな意匠ながら、
人の目を惹き付けて離さないその独特の世界。
ファンの方やお着物に詳しい方でしたら
きっと氏の作品であることは一目でおわかりいただけることでしょう。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【毎田健治について】
毎田健治氏は、お父さまの仁郎氏の許で修行され、30代の若さで日本工芸会の
正会員になられた実力の持ち主。木村雨山氏をはじめ、写生を基本にした
加賀友禅を確立した本道を継承されている作家、と言われております。
藍や紫、朱をやわらかくした色を使われるのに特徴があり、加賀友禅に
詳しい方でしたら、一目で毎田健治氏の作品であることがわかることと思います。
下絵、糊、地染めに至る工程を他人に任せず、自身の工房で納得する作品だけを
世に発表するという職人魂は、多くの本加賀ファンを惹きつけて離しません。
【加賀友禅について】
加賀百万石の城下町には、古くから「加賀染」といわれる染色法がありました。
京の都で画期的な友禅染めを大流行させた宮崎友禅斎が晩年に加賀へ戻り、
その技法を伝えたことが、加賀友禅の基礎となったとされております。
特徴は五彩といわれる暖かな色彩に、花鳥山水を描いた絵画的な構図、
そして模様の外から内へぼかしをいれる技法。
加賀友禅作家の工房で10余年もの修行をして師匠に認めてもらえなければ、
作家として独立できないと言われるほどの厳しい世界。
熟達した感性と高度な技術。
写生を基本に描かれる本加賀友禅は、染め色の美しさや深み、
卓越したデッサン力と意匠の美しさを存分にご堪能いただける、特別なものです。
一貫してひとりの作家さんが仕上げますので、作家さんの感性や技術力、
まさに≪作家性≫とも呼ぶべきものを、あふれるように感じ取っていただけることでしょう。
絹100%
長さ約3.7m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お食事、街着、観劇、芸術鑑賞、趣味のお集まり、カジュアルパーティーなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織り着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。