商品番号 1427246

【大蔵ざらえ】 【日本工芸会正会員 城間栄順】 特選本場琉球紅型訪問着 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 脈々と受け継がれた技と趣… 貴重な訪問着。 身丈163 裄69.5

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
鮮やかな彩り、印象に残る大胆なデザイン性。
染めなしたのは琉球紅型の作家として名高い、
日本工芸会正会員、城間栄順氏。

中でも希少性の高い絶品の訪問着を仕入れて参りました。
どうぞこの機会をお見逃しないようご覧くださいませ。


【お色柄】
さらりとした手触りの絹地。
所作で角度を変えるとうっすらと吹寄せの地紋が浮かび上がります。
その地を上品な浅紫色に染めて、
お柄には流水に網干、胡蝶、草花の意匠をあらわしました。
多彩色で紅型独自の彩り豊かに現代的な感性を感じさせる発色はさすがの一言。
ごくシンプルなようでいて、奥行きとリズムがあり美しい着姿を演出致します。

ふんわりと水分を含んだような、絶妙なグラデーション。
ひとつひとつの丁寧な手作業と、刺繍や金箔などを使わずに、
顔料の発色の鮮やかさと型のデザイン性だけで勝負した紅型。

妥協の許されないほんものの仕上がりをどうぞお手元で
じっくりとお確かめください。


【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
着用皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。


【琉球紅型について】
丁寧にひとつひとつ細かな型を彫り、
白生地に糊置きをし、顔料を用いて色を挿していく技法。

紅型は顔料と染料を用います。
顔料には朱、石黄、洋紅、藍蝋、群青、胡粉、墨など。
無機顔料や有機顔料があり、染料には琉球藍、フクギ、蘇芳、
ウコン、楊梅、綿腑脂などの植物染料が用いられていました。

顔料や蘇芳、綿踊脂は、沖縄に産するもではなく、
王朝時代の海外交易によって入手していたもの。

筆で色を挿して、刷毛で摺り、ぼかし染め、水で糊を洗い流す。
各工程に何人もの職人さんが携わり、力を注いで
丹精込めて創作されております。


【城間栄順について】
琉球王朝時代より、その伝統の技が引き継がれてきた紅型。
絵師が図案を描き、彫り師が型紙を彫り、それを紅型三宗家と言われる
「城間家」「知念家」「沢岻家」を中心とした染め師が完成させる
という形態で匠の技が守られてまいりました。

廃藩置県や第二次世界大戦といった歴史の波によって一時、
紅型の技は消え去ろうとしていました。

終戦後、その技の復興に努めた中心人物は、
戦禍を逃れた城間家の城間栄喜氏と知念家の知念績弘氏でした。
廃材の中から、「宗家」の名にかけて琉球王朝の彩りを
蘇らせるその苦労と情熱は、想像するだけでも胸が熱くなります。

城間栄順氏は、その人間国宝・城間栄喜氏の長男として生まれました。
幼い頃より、職人気質を貫き通した父の背中を見て育ち、
本物の紅型と共に生きてきた、いまの琉球紅型を代表する方です。

商品詳細

- 素材・サイズ

表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈163cm(適応身長158cm~168cm) (4尺 3寸 0分)
裄丈69.5cm (1尺 8寸 3分) 袖巾35.5cm (9寸 3分)
袖丈56cm (1尺 4寸 7分)
前巾24cm (6寸 3分) 後巾30cm (8寸 0分)
白生地には特選丹後ちりめん紋意匠地を使用しております。

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈71.5cm (1尺 8寸 8分) 袖巾35.5cm (9寸 3分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 趣味のお集まり、パーティー、お稽古、芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事など

◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。