【 バイヤーより 】
いわずと知れた名門【 龍村美術織物 】の龍村裂、
初代龍村平蔵氏の雅号「光波」の名を冠するシリーズの
京袋帯でございます。
お茶などの和のお稽古をされている方に好まれる
有名なデザインが入荷いたしました。
【 お色柄 】
濃い紅鳶地をベースに、法隆寺に伝わる国宝
「獅子狩文様錦」のお柄が細緻に織りあしらわれております。
法隆寺に伝わる国宝「獅子狩文様錦」は「四天王紋旗錦」とも呼ばれ
ササン朝ペルシャの典型的文様構成の連璧円文内に中央の花樹を
境とした左右対称の構図をもち、ペルシャ風の四人の騎士が
有翼の駿馬を御し、飛びかかる獅子を射ようとする活動的な
文様が織りだされた裂です。
本品は龍村美術織物がその獅子狩文をアレンジ、
花樹を除き、ペルシャ騎士と獅子をそれぞれ1つにして、
円文の四隅には華麗な華文を配し、新しい構図により
経錦の織法で織り出したものです。
お太鼓部分は比翼仕立てとなっており、一重太鼓ですが、
締めると袋が二重になり、袋帯を締めたような
デザインで創作されております。
色無地、付下げ、小紋から、織りのおきものにも
コーディネートいただけます。
【 商品の状態 】
お太鼓耳箇所摩擦による摩耗が見受けられます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 龍村美術織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.644
1894(明治27)年創業
初代龍村平蔵氏より連綿と受け継がれた、「独創」
「復元」「美的感覚」の三要素を帯づくりの
基本精神に据え、古代織物の研究と復元を基盤に
美術織物という新しい分野を確立した。
帯に始まり、小物やタペストリー、緞帳など
その製織品は多岐にわたる。
絹100%
長さ約3.39m(短尺・お仕立て上がり)
柄付け:全通柄
※額縁仕立て(お太鼓部分比翼(二重に見えるお仕立て)仕立て) のお品を
名古屋帯仕立てのように半分に折り、数箇所縫い留められております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 和のお稽古、芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。