【 仕入れ担当 渡辺より 】
独特の色使い、タッチで表現された意匠が味わい深い、
琉球紅型の紬地九寸名古屋帯のご紹介です。
残念ながら証紙類は付属しておりませんが、
表情豊かな紋意匠地に、藍の彩り美しい藍型で
お柄が染めあげられたお品でございます。
この色彩、デザインでしたらご年齢問わず、
流行り廃りなく御召いただけ、カジュアルシーンに
重宝していただけることでしょう。
【 お色柄 】
小さな花鳥紋を込めたやわらかな地風の
白の紋意匠地に、鮮やかな群青、藍、青、縹、
黒紺、濃藍鼠の濃淡の彩りで、菊花、杜若、
梅ヶ枝、笹に蛇籠と流水があしらわれております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
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琉球紅型について
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早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%
長さ約3.59m(若干短尺・お仕立て上がり)
柄付け:六通柄 ※手先柄(果紋:はてもん)なし
※パールトーン加工済のタグが縫い付けられております。
※藍はその特質上、摩擦や湿気による色落ちが生じやすくなっております。
藍が落ち着くまでに汗や摩擦で色が移る場合がございますのでその点ご留意くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。