【 仕入れ担当 中村より 】
トントン…と心込めてつむぐ織物。
みちのく米沢より、創業は江戸時代。
200年以上の歴史を持つ隠れた米沢の名店【織路助左衛門】より。
十六代・馬下助左エ門謹製の
草木染綾織紬をご紹介いたします。
京都きもの市場でもご紹介は数えるほど。
流通になかなか乗らない希少品でございます。
特に今回綾織の珍しい一枚を仕入れて参りました。
まるで草木に包まれるような柔らかな着心地をお楽しみくださいませ!
【色柄】
三色を基本に織りなされたしなやかな紬地。
絹の美しさがダイレクトに伝わってきます。
一面に綾織による格子模様が浮かび上がります。
経糸と緯糸とを一本おきに交叉させる一般的な平織に対して、
今回ご紹介する綾織は、組織り点が斜めの方向に連続して斜線状をなす織り方です。
着心地良く、着回しも本当に便利ですので、長年お着物に慣れ親しむ方にとって、
手放せない一枚としてご活用いただけることと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
【 十六代 馬下助左エ門について 】
雪と寒さの厳しい山形県では、藩の財政難を立て直すために、
九代目米沢藩主・上杉鷹山が農閑期に適した織物の製造を奨励した結果、
紬づくりの技術が花ひらきました。
人気の置賜紬は現在、紅花染めに代表される米沢紬、経緯併用絣の長井紬、
板締め絣の白鷹紬などの総称として、多くの方々に知られております。
その中でも助左エ門は米沢で古くは江戸時代から200年余り続く機屋のひとつであり、
現在で十六代目となり、伝統を守りつつ、新たな技にも挑戦し、織だけでなく
絞り染めや刷毛染めなどにも力をいれ、総合的な染織工房を目指し創作活動を続けていらっしゃいます。
昭和59年には第23回日本伝統工芸染織展(いわゆる工芸会)に入選もされている米沢の隠れた名店でございます。
十六代助左衛門略歴
昭和24年 米沢市に生まれる。
昭和41年 山形県立米沢工業高校染織化学科卒業後、
染織の道に入る。
昭和51年 通産大臣認定伝統織物指定工場になる。
昭和52年 アテネ・コルフ東洋博物館に
上洛平袴・かくま銭巻織帯地を永久保存される。
昭和59年 十六代助左衛門襲名。
昭和61年 第23回日本伝統工芸染織展入選。
第11回新人染織展覧会入選。
第41回新匠工芸会公募展入選。
絹100%
長さ12.5m 内巾39cm(最大裄丈74cm)
草木染:あわだちそう・葛
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お食事、お出掛け、ご旅行、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 九寸名古屋帯、八寸名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)