商品番号 1419409

【本場久留米絣】 特選手織藍染木綿着物 重要無形文化財技術保持者会員 小川内龍夫 ≪単衣仕立て・中古美品≫ 経緯絣の逸品。 日本の心に沁み入る藍。 身丈156.5 裄68

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
丁寧に、丁寧に。
熟練の匠の手仕事によって生み出されるその風情。
素朴でやさしく、ぬくもりを感じさせる素材感。

古くから街着や旅行着、日常着として愛されてきた久留米かすり。
深く奥行きのある色彩に、絣の意匠が着姿をきりりと引き締める…
織のお着物ファンの方に是非ご覧頂きたい一品となっております。

無形文化財に指定されていないお品はお値段もお安く、多くございますが、
このしなやかな手触りや色の発色をご覧いただきましたら、
ひと目でこの価値をお分かりいただけることと思います。

小川内龍夫さんは10代の頃から久留米絣の仕事に携わり、50年以上制作を続けていらっしゃった名匠です。
現在ではお辞めになってしまわれておりますので、今後小川内さんの作品が上がってくることはございません。
そういった意味で本当に希少な作品。
どうぞお見逃しなくお願い致します。


【お色柄】
絹とも違う、ふっくらとした綿の手触り。
深いの濃紺地に、枝花の模様が創造性豊かにあらわされております。
紺色と白色だけの世界でありながら、
いつまでも見飽きるということのない奥行きを感じさせてくれることでしょう。

素朴ななかにも凛とした…独特の情趣かおるひと品。
規則的な文様に映し出された、奥深い魅力をご堪能下さい。


【久留米かすりについて】
『伊予絣』、『備後絣』とともに日本三大絣の一つともされる綿織物でございます。
久留米絣は、19世紀初めに一切れの木綿の古い布のかすれた糸をヒントに、
12歳の少女、井上伝によってはじめられたとされております。

重要無形文化財として指定されている久留米絣は、
その指定の条件として以下の三項目があげられており、
その技法は昔ながらの伝統として今も守られています。

 「手くびりによる絣糸を使う事」
 「純正の天然藍で染める事」
 「投抒の手織機で織る事」

手くびりは、「粗苧」と呼ばれる麻の表皮をセイロで蒸し、
皮をはいで乾燥したものを使い、指先で絣糸を括っていきます。
このくびりの巧拙は絣の生命といえるもので、
鮮明な絣を作り出すためには高度に熟練した技術を必要とします。

純正の天然藍と指定されている藍染めは、藍建ての仕事から始まります。
10日から15日間瓶の中で自然発酵させ、大切に育て、
色の薄い瓶から順次、濃い瓶に浸すことを丹念に繰り返していきます。

藍は生き物。
常に色や泡の具合を見たり、
舌で味わうなどして最高の状態に保っておかなければ、
決して良い色は出せないといわれ、手数をかけてこの作業を繰り返していきます。

ぶくぶくと発酵する藍瓶。
藍の匂い。
そして、投杼を使って織るその姿。
200年の伝統と、それを継いできたことの素晴らしさに感動を覚えます。

このような、人々の手仕事が積み重ねられて生まれる久留米絣。
傾向として、大柄のものと小柄のものがございます。
大柄のやや派手なものは、久留米地方平野部で。
やや地味な小柄(蚊がすり)などは、久留米地方山間部で織られています。

商品詳細

- 素材・サイズ

表・衿裏:綿100% 居敷当:絹 (縫製:手縫い)
背より身丈156.5cm(適応身長151.5cm~161.5cm) (4尺 1寸 3分)
裄丈68cm (1尺 8寸 0分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾24cm (6寸 4分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
※居敷当付き、背伏せ付き
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。

【裄丈のお直しについて】
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 真冬を除く袷・単衣の時期

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 芸術鑑賞、気軽なお食事、お稽古事、街着など

◆あわせる帯 名古屋帯、半巾帯

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。