【 仕入れ担当 渡辺より 】
絞りのおきものといえば、藤娘きぬたや。
あえてご説明申し上げるまでもないでしょう。
不動の地位を築かれた、最高級ブランドでございます。
しかも本作は、名門「藤娘きぬたや」の前会長
故・伊藤嘉敏氏作のお品でございます。
氏の作品は蝶屋染織美術館に
非売品として保管されていた経歴がございまして、
生涯を辻が花にかけた氏の作品は今ではめったとご覧いただけません。
国宝級の一品であることは言うまでもございません。
もちろんのこと一点限り、早いもの勝ちでございますので、
この機会、是非お見逃しなく!!!
【 お色柄 】
丁寧に丁寧に製作された一品。
深い紫色の帯地は細やかに銀の箔糸を織り込んで…
石畳文を背景にして、ゆったりと幻想的な面持ちで辻ヶ花の美匠を配しました。
銀の輝きは宝石のように溶け込み、
絞りの彩りはどこまでがその境界かも感じさせず…
虹のようにふうわりとたゆたうラインを浮かび上がらせております。
誰もが一度はあこがれる絞りのきもの、しかも、名門きぬたやのお品。
通常そのあたりの展示会などにはほとんど出回らない、特選クラスの逸品。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
【 藤娘きぬたや・伊藤嘉敏について 】
絞り染の他に、名古屋友禅や刺繍による作品にも力をそそいでおり、
創作品の中には、ニューヨーク・メトロポリタン美術館に
永久収蔵されているものもあるそう。
嘉敏氏が考案した『嘉敏辻が花(よしとしつじがはな)』。
鹿の子絞りとはまた異なる、
豊かな表情が魅力的な 染め技法でございます。
嘉敏氏の辻が花は久保田一竹(くぼたいっちく)氏の
一竹辻が花同様、全て手絞り(主に縫締「ほうけち」)と、
さらに手挿しにて色が挿されております。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m
耳の縫製:袋縫い
お柄付け:お太鼓柄
※パールトーン加工済
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、レセプション、音楽鑑賞、観劇、食事会など
◆あわせる着物 訪問着、付け下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。