【仕入れ担当 中村より】
機械織にはない手織りのぬくもり、しなやかさ、ハリ…
伝統工芸士・宮本紳維知氏が、
心を込めて織り上げた特選品をご紹介致します。
お目に留まりましたお方へ大切にお届けさせていただきます。
何卒お見逃しなきようお願い申し上げます。
【お色柄】
上品な絹の光沢を放つ白地には、
瓦に小紋詰模様を織りなして。
合わせるお着物によって、時に優しく、時に清らかに、
その方に合ったムードを放ちます。
洗練されたデザインは、豊かな品格を演出してくれます。
しゃれた中にも、女性らしいムードをお楽しみいただける御品。
袷にも単衣にも、様々に重宝していただけることでしょう。
まさに出番の多い一本。
時代を超える伝統の美技。
ずばぬけて高い密度の経糸。
キュッキュッと響く博多帯独特の絹なりの音と締め心地の良さ。
是非お手元で、末永く存分にご堪能くださいませ。
【博多織について】
博多織の起源は、遠く鎌倉時代にまでさかのぼります。
その原点、創始者とも呼ばれる人が、博多の商人、
満田弥三右衛門(みつだやざえもん)でした。760年前、
宋時代の中国に渡った弥三右衛門は、
織物・朱焼・箔焼・そうめん・じゃこう丸などの
製法技術を修得して帰国。学んできた
技術を生かし、織物を家業としました。
また、聖一国師の教えを受けて仏具の独鈷(どっこ)と
華皿(はなざら)を図案化、これが今日<献上柄>
と呼ばれる文様の原型でございます。
筑前藩主・黒田長政が、徳川幕府に博多織を献上していたことから、その名が生まれました。
経糸(たていと)で文様を織りあげる平織りの博多織。
キュッキュッと響く博多帯独特の絹なりの音と、独自の締め心地の良さは、
上質な博多織の代名詞とも言われております。
その秘密は、ずばぬけて高い密度の経糸(たていと)にございます。
その数約6,000本以上。緯糸(よこいと)は8~10本の細い糸をよりあわせ、
一寸の間に50回往復させて丹念に織り上げます。
【手織りと機織りの違いにていて】
手織りと織機の違いは何なのか。
まず圧倒的に打ち込みの回数が違います。
織機であれば緯糸を通す器具、杼(シャトル)が
一度通るごとに緯糸を筬で手前に打ち込み、織り上げていきます。
この筬で打ち込む回数が織機は一回に対し、手織りの場合は、織機と織手が一体となり、自ら杼を一度通すごとに緯糸を筬で約六回、 「カカン、カン、カン、カン、カン!」といったリズムで、実に力強く打ち込むのです。
その差は締めるごとに出てくるといいます。
手織りの博多八寸帯は、いついつまでも、そのしっかりとしたシャリ感、絹なり風合いが損なわれることなくご愛用していただけます。
絹100% 長さ3.6m-3.85(仕立て上がり時)
博多織工業組合証紙付き
博多織工業組合「手織之證」の証紙がついております。
織人:伝統工芸士 宮本紳維知
染色:伝統工芸士 篠崎勝
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃、5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 女子会、街着、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 小紋、紬など