【仕入れ担当 田渕より】
驚きました…こんな遺作に出会えるとは…
昭和58年にお亡くなりになられました、
人間国宝、小川善三郎氏のお品です。
ご存知の方は本当に驚かれることと思います。
現在も「献上博多織」で人間国宝として活躍されている、小川規三郎氏の父。
今ある博多織はこの人なしでは語れないほどの名工でございました。
まず出会えたことが奇跡!
仕入れの際、本当に出会いを感じてしまいました。
部屋の片隅に一際存在感を発していたその一条…
もう探されても出会うお品ではございません。
お持ちになられているだけでその価値は十分にございます。
ただやはり…
帯として生まれてきた以上はその生をまっとうしていただきたく、仕入れて参りました!
次のご紹介は決してお約束出来ません!!
お見逃しなきようお願い申し上げます!
【お色柄】
上品な淡いクリーム色の地に、シンプルに五献上を織りなした本品。
手織りならではの打ち込みから生まれるしなやかさ、ほどよい張り、締め心地…
今やここまでの職人技をこなされる方が本当に少なくなりました。
現品限り、この価値をお分かりいただける方にお届けさせていただきます。
是非お手元で国宝の美技をご堪能くださいませ。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【小川善三郎について】
博多織の機械化、分業化が進む中で、今なお製作過程の全てに関わり、
手織りの献上博多織にこだわり続ける人間国宝・小川規三郎。
その心、その技は父であり師でもある善三郎氏から受け継がれました。
善三郎氏は明治33年7月15日に福岡で生まれ、
父熊吉に師事し織物の道に進みます。
昭和27年に独立し、手織りによる献上博多織の研究を続けられ、昭和46年、献上博多織で人間国宝に認定されました。
昭和58年享年82歳でお亡くなりになられるまで、
現在まで続く本場博多織を牽引し続けていらっしゃいました。
善三郎氏のお品にはふつうの献上博多帯にはない、
なんともいえず内に秘めたような力強さが感じられます。
絹100%
長さ約3.65m
全通柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン お稽古、音楽鑑賞、観劇、お出かけなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。