商品番号 1409588

【男物】【本場久米島紬】 特選草木染め手織り紬 アンサンブル ≪仕・中古美品≫ 「小格子文様」 琉球王国より伝わる伝統文様。 いなせな旦那衆に! 身丈139.5 裄69.5

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
織のお着物ファンの方からのご要望が多くございます…
本場久米島紬の、最もオーソドックスなタイプ。
草木泥染の黒褐色地にシンプルな絣柄が浮かぶ逸品でございます。

中でも男物アンサンブルとなると滅多とご紹介がございません。
残念ながら証紙は残っておりませんが、
琉球王国時代に描かれた御絵図帳にもある伝統的な図案、
久米島ならではの泥染の茶の彩りは間違いございません。

探しても見つかるものではございませんので、
お目に留まりましたらどうぞご検討下さいませ。


【お色柄】
ふうわり、ふっくらしなやか。
お色はテイカチベースの泥染による、オーソドックスな黒褐色。

奇を衒うことのない伝統的な久米島紬の黒褐色地に、
経緯絣による、すっきりとした格子紋様がすっと浮かび上がり…
そのナチュラルな色合いを、存分にお楽しみいただけることでしょう。

飽きがこず、ご年齢を問うこともない。
豊かな味わいをみせ、着れば着るほどに風合いを増してゆくとびきりの一枚。
天然染料で染められたお色は、年月を経て一層冴えわたり、
一生どころか、世代を超えてお召しいただける素晴らしい紬でございます。
そのナチュラルな色合いを、存分にお楽しみ下さいませ。


【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【久米島紬について】
「紬の島」と呼ばれる久米島。
琉球王朝時代には、沖縄本島と中国大陸を往来する
唐船や南蛮船の中継地として重要な役割を果たしてきました。

一反出来あがるまで約3ヶ月間、織りだけでも約1ヶ月―
近年は結城よりも希少価値が上がっていると言われております。

久米島紬の特色は、分業しないこと。
意匠、糸括り、染料づくり、染め、織り、砧(きぬた)打ち…
すべての工程を一人の織り手さんがこなしていきます。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる草木、そして豊かな大地の恩恵、泥染め。
織り上げには、手投杼を用いて心を込めた手織りがなされます。

久米島には、政策的に紬織りを強制された歴史があります。
織物を貢納布として収める人頭税の時代、苦しい過重な税制によって、
皮肉にも織物の技術は飛躍的に向上したとも言われております。

老いた織り子が、自分の手を示しながら、織り方が下手だと言われて、
役人に鞭打たれたことをとつとつと語った時代。
貢納布の制度は200年以上続き、自由に生産ができるようになったのは、
明治の時代からですので、そう昔のことではありません。

化学染料による染め、機械による大量生産をかたくなに拒否。
草木染め・泥染め・手織りの「手仕事」を誇りにして一反、一反、
地道に織り上げられてきたのが久米島の紬なのです。

2004年、国の文化審議会文化財分科会にて、久米島紬を重要無形文化財に、
またその保持団体に「久米島紬保持団体」を認定するよう答申がありました。
その後、無形文化財の指定要件として、以下4件が文部科学省から告示されました。

(1)糸は紬糸または引き糸を使用すること
(2)天然染料を使用すること
(3)絣糸は手括りであること
(4)手織りであること

商品詳細

- 素材・サイズ

表裏:絹100%(長着裏のみ綿) (縫製:手縫い)
【着物】
背より身丈139.5cm(適応身長169.5cm前後) (3尺 6寸 9分)
裄69.5cm (1尺 8寸 3分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈50cm (1尺 3寸 2分)
前巾24cm (6寸 4分) 後巾30.5cm (8寸 0分)

【羽織】
羽織丈87cm(2尺 2寸 9分)
その他着物に合わせた寸法
※羽織紐付き

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄71cm (1尺 8寸 7分) 袖巾35.5cm (9寸 3分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、街着、趣味のお集まりなど

◆あわせる帯 角帯など

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。