【 仕入れ担当 中村より 】
受け継がれる、技、こころ。
手仕事の妙技は世代をこえて…
日本各地に存在する織。
その『織』の技術の中から今回ご紹介するのは、伝統的工芸品の鳥取浜絣。
特撰手織り綿九寸帯でございます。
こちらの織元は製作をやめられるそうで、今後のご紹介はますます難しくなってきます。
今回数少ないお品を特別に仕入れて参りました。
手仕事の温もりを是非お手元でご堪能くださいませ。
【色柄】
ふっくらと綿ならではの柔らかさ。
深い藍のお色…。
実際に手に取ると藍の香りが致します。
濃紺色で織りなされた地に
民芸味あふれる波に片輪車模様が表されております。
軽やかな綿の着物は、盛夏以外のスリーシーズンに。
単衣の時期にさらりとお召しいただくのも素敵かと存じます。
上等な手織りの素晴らしさは一目瞭然。
ぜひ大人のハイセンスなカジュアル着をご堪能くださいませ!
【 弓浜絣について 】
鳥取の弓ヶ浜にて生産されている絣織物、「弓浜絣」。
江戸時代より、農家の人びとが木綿を織る傍ら、その技術を活かして織りあげてきた布地は非常にしなやか、かつ吸湿・保温性に優れております。
弓ヶ浜は、米子から続く約4km程度の細長い砂丘地帯。
米やその他の作物さえもあまりできない砂地に畑を切り開き、綿を栽培し手引きして藍で染め、丹念に手織りで制作されてゆきます。
厳しい土地に育つこともあってか、弓浜の綿は繊維が細く強いのが特徴です。
弾力性と保湿性にすぐれ、布団中綿の最高級品とされた反面、繊維が短く糸にするには適さないと言われてきました。
ですが土地の人々は、それらを手紡ぎすることで糸にし、綿布へと織りなしていったのです。
後継者不足などにより一度は存続が危ぶまれましたが、ごく少数の人びとにより現在まで技術と伝統が守られています。
綿100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
柄付け:全通柄
おすすめの帯芯:突起毛綿芯
広幅で織り上がっておりますので、実際のお太鼓はもう少し狭くなります。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 食事会、街着、お茶会、お稽古事、ランチなど
◆あわせる着物 御召、小紋、紬、織りのお着物など
★名古屋仕立て(税込11,000円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+2,750円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。