【仕入れ担当 田渕より】
200年の伝統が醸し出す米沢織の色合いが、
装う人を優しく包み込んで…
艶やかなシルクの光沢に、幻想的な彩りの美をご堪能いただける一枚。
手がけられましたのは米沢の筬園工房。
その色彩表現、アイデア性のある作品作りにこだわっております、歴史ある工房さんでございます。
是非お手元でそのこだわりの逸品を堪能頂きたく存じます。
【お色柄】
ふっくらとあたたかな風合いの紬地。
そしてその決して単調ではない優しいお色味の奥深さを感じていただけるお品。
山形県最上川に咲き続ける「紅花」と、
太陽光のすべての色を含んだ不思議な土、
「奄美の泥」の競演によって生まれた「紅泥」によって染められております。
そっとフシ糸が浮かび上がる味わい深い紬地。
肌触りは滑らかで、しっとりとしたしなやかさがございます。
深い抹茶色の地に、絞り染めにて暈し模様があらわされています。
数珠つなぎの文様の色彩が縦方向に伸び、
芸術的なムードを醸しだしているデザイン。
幻想的な一枚に仕上げられております。
滑らかな光沢を放つ絹糸の美しさ、その彩りの妙…
フシが浮かぶ素朴な印象とは裏腹な、なんとも優美な表情に思わずほうっと溜息がこぼれます。
シンプルにさり気なく上質を…。
同じ色、同じ柄は二度とできないという、自然からの創作品。
織と色彩をダイレクトに愉しむ通のお品。
洗練された織物の魅力を存分にお楽しみくださいませ。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【紅花染について】
紅花染めをするには、1月2月の寒い時期が最も適していると言われます。
紅をはじめとする草木染料の美しさの裏側にあるのは、極寒の中での手作業。
天然染料でしか出せない優しいお色を織り交ぜて表現される織りあがりは、
まさに自然の美しさを凝縮したかのようです。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈151cm(適応身長146cm~156cm) (3尺 9寸 8分)
裄丈67.5cm (1尺 7寸 8分) 袖巾34cm (8寸 9分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾23.5cm (6寸 2分) 後巾29cm (7寸 6分)
◆八掛の色:鶯色
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、ご旅行、お出かけなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。