商品番号 1403171

“毎日お得な掘り出し品!” 【本場奄美大島紬】 7マルキ一元式・有色絣 古代染色純泥染 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 精微極まる! 手間ひまかけた手仕事の結晶。 身丈163.5 裄69

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
大島地特有の心地よい絹鳴りもまた軽やかに聴こえるおきもの。
シンプルな色使いが人気の一枚は、現代のさりげなく着こなすおきもの姿にも、
ぜひおすすめしたい織物です。

お気になられておりましたら是非に、お手元にて、
その精緻極まる美絣を感じて頂けましたら幸いでございます。


【お色柄】
大島特有の味わい深い黒茶色を基調とした地に、
7マルキ一元式によって織りなされた蚊絣模様。
その上にふうわりとあらわされた草花の意匠。
いついつまでも飽きの来ない表情と、文字では表現しきれないその奥行きを、
是非お手元でご実感いただきたく思います。

気が遠くなるような手間と時間をかけて織り出された手仕事の結晶…
着るごとに味わい深く、着心地よくなる大島紬。

シワになりにくく、丈夫で汚れにくい特性ゆえに、
代々伝え着ることのできる、精緻な織の芸術。
どうぞ、末永く大切にお召しいただきたく思います。


【状態について】
中古品として仕入れて参りました。
衿裏にうっすらと汚れがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)


【大島紬について】
日本が世界に誇る、細密絣の織物です。

大島紬は完成までに二度織られます。
一度目の締め機は、大島紬独特の精密な絣模様をつけるため。
上下の綿糸によってギュッと締められた部分は防染されて染料が入り込まず、
その染まらなかった部分が絣になるのです。

絣模様をくっきりと作るためには、大変な力で締めつけながら織り込まなければならず、
昔からこの締め機は男性の仕事とされてきました。

図案に合わせ締め機にかける糸を調節し、
確実に数ミリメートル単位の狂いもなく締め込んでいくというのは、緻密で根気のいる作業。
この時点で間違いがあれば、絣模様が出来なくなってしまうため、
力があるだけでは出来ない、神経を使う難しい仕事なのです。

その素晴らしい絹糸を高機による手織りで、一糸一糸心を込めて織り上げられます。
一反を生み出すのに、シンプルなお柄のものでも一か月。
凝った柄行のものですと、優に数か月もの月日を要します。

数センチメートル織り上げては経糸を緩め、一本一本針で絣を合わせていく。
本当に気の遠くなるような作業の繰り返しで、
大変細やかなお柄を、織りによって表現しています。

またマルキとは、経糸の総数(1240本)に占める経(たて)絣糸の割合のこと。
つまり、マルキの数値が上がるほど経絣糸が多く入り、
経緯(たてよこ)の絣合わせが難しくなります。
12マルキ、9マルキ、7マルキ、5マルキなどがあり、
その数が上がるほど、より手間隙のかかったお品となります。

また絣にも、「カタス式」と「一元(ひともと)式」がございます。
「カタス式」の倍の絣糸を使う「一元式」。
ひとつひとつの十字絣が柄行を表現し、
一つでも絣がつぶれていたりすると検査不合格となりますので、
熟練の匠にしかなしえない高度な技法が必要とされています。

商品詳細

- 素材・サイズ

表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈163.5cm(適応身長158.5cm~168.5cm) (4尺 3寸 2分)
裄丈69cm (1尺 8寸 2分) 袖巾34.5cm (9寸 1分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾26cm (6寸 9分) 後巾31cm (8寸 2分)
◆八掛の色:濃紅色

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm (1尺 8寸 4分) 袖巾35.5cm (9寸 3分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン お稽古、芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事、趣味のお集まりなど

◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。