【 仕入れ担当 中村より 】
紬の女王、大島紬。
中でも定番の大島とは異なる…
草木泥染の落ち着いた色彩が味わい深い愛加那大島を仕入れて参りました。
愛加那の大島紬は本当に極わずかなもの。
この出会いは稀少でございます。
特にデザインセンスのあふれるお品を仕入れて参りました。
自信を持っておすすめ致します。
本場奄美大島より、素晴しき特選品をご紹介いたします。
【色柄】
こっくりと深みの留紺色をベースに、
7マルキの織技術によって、夜空の星のような意匠を織り成しました。
細やかな絣を活かして繊細な表情の意匠が浮かびあがる…
絹地の落ち着いた色彩が大人カジュアルな雰囲気を崩さず。
帯合わせにも間違いなく重宝していただける一品でございます。
大島紬をもう何枚もお持ちの方にも、自信をもっておすすめいたします。
洒落袋帯、博多帯、九寸・八寸名古屋帯、塩瀬の染め帯、民芸紬帯…
合わせられる帯の種類も幅広いので、様々なコーディネートで、バリエーション豊かなおしゃれをお楽しみいただけることでしょう。
期間限定にて、どうぞお見逃しなさいませんよう。
【 大島紬について 】
大島紬は全工程がすべて手作業で、図案から製織まで、早いもので六ヶ月~一年近くかかります。
特に、他産地に見られない独特な技術を多く使用しているため、絣作り、織る時の絣合わせ、部分解きによる色のすり込み等、大変な苦労が一反一反に込められています。
実に贅沢な…でもそこまで良いものだからこそ、おきものの女王格として愛されているのでしょう。
親子三代引き継いでいけるお品とは、まさにこのようなお品かと思います。
大自然の天然のお色は、お召しいただくほどに味わいと深みを増し、
いやなお色に変わるということがまずございません。
【 愛加那絣について 】
愛加那とは、奄美大島の竜郷村に生まれ、西郷隆盛の妻となった人物の名です。
その愛加那はとても機織りが上手で自ら家族の着物を織り、特に小中柄と縞柄を愛用しておりました。
今回ご紹介のお品はその柄行を継ぐ愛加那と縁戚の牧雅彦氏の織物でございます。
■愛加那(1837年~1902年)
本名、龍愛子。
奄美大島の竜卿村に生まれた愛加奈は23才の時に
西郷隆盛と結婚し島妻(アンゴ)として三年二ヶ月の間、島で暮らし、
一男・一女をもうけ六十五才でこの世を去りました。
愛加奈自身も毎日機に座り、いつかはくるべき別離の日を思いながら
ひたすらに紬を織り続けたと言われております。
【商品の状態】
未着用の新古品として仕入れてまいりました。
仕付け糸もついたままの美品でお手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈161cm(適応身長156cm~166cm) (4尺 2寸 5分)
裄丈68cm (1尺 8寸 0分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾26.5cm (7寸 0分) 後巾31cm (8寸 2分)
◆八掛の色:紫苑色
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm (1尺 8寸 4分) 袖巾36.5cm (9寸 6分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、街着、カジュアルパーティーなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。