【 仕入れ担当 渡辺より 】
かの浦野理一氏に師事され、2015年に
お亡くなりになられた琉球紅型の女流作家
【 故:伊差川洋子 】氏による、小付のお柄の
特選九寸名古屋帯のご紹介です。
洋子氏の作品らしいタッチに、おさえた彩りに
仕上がっており、小紋や織のお着物、特に花織や
琉球かすりをはじめとする同じ琉球の染織品、
牛首や結城、大島などの力のある織のお着物に
あわせて帯姿をお楽しみいただける事でしょう。
【 お色柄 】
シボ感豊かな縮緬地を濃い花浅葱色に染め上げ、
紫檀や黒紺、朽葉、藍、茜などの彩りで
流水に花と鶴亀などを込めた団扇が
バランス良くあしらわれております。
【 商品の状態 】
表地若干染料泣き(せんりょうなき:染めたり
描いたりした意匠が、水分で滲んだりすること)、
裏地にシミがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
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伊差川洋子について
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琉球紅型の染色作家
古琉球紅型浦添型研究所会長
伊差川洋子染色工房主宰
15世紀前に浦添地方で発達し、現在は
途絶えてしまった紅型の素型である「浦添型」
又は「蒟蒻型」と呼ばれる、蒟蒻に顔料を混ぜて
表現する「摺り込み」の技法を研究、復元した。
【 経歴 】
1946年 沖縄県那覇市に生まれる
1967年 女子美術短期大学卒
染織家 浦野理一氏に師事
1972年 友禅、染色デザインの仕事を経て帰沖
1976年 第一回個展(沖縄物産センター画廊)
1981年 沖縄県工芸公募展優秀賞 沖展奨励賞
1985年 新人染織展入選 びんくらふとギャラリー設立
1990年 クラフトセンタージャパン評議員
1993年 第5回個展「おきなわ花暦」(リウボウ美術画廊)
1994年 西部工芸展初出品・沖縄県知事賞
1995年 沖縄タイムス芸術選賞 工芸染色部門奨励賞受賞
1999年 第54回 新匠工芸会新人賞
2000年 沖縄県立芸術大学、非常勤講師委嘱
2001年 第6回アジア工芸展FBS福岡放送賞受賞
マレーシア「ワールド・エコファイバー&テキスタイル・
フォーラム2001」に参加
2004年 浦添型の作品を発表
2015年 12月23日死去、享年70歳
絹100%
長さ約3.7m(お仕立て上がり)
柄付け:六通柄
※開き仕立て(裏地付き)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お稽古、芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。