【仕入れ担当 田渕より】
稀代の染色作家にして、自然を心から愛し、
礼賛した、初代・久保田一竹氏がおこした
一竹工房 より、素晴らしい一品をご紹介いたします。
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【お色柄】
草花地紋の幽玄な煌きが着姿を包み込む銀通しの地。
ぎゅっと握っても簡単にはシワになることのない弾力のある生地質に、
ずしりと手に伝わる絹独特の重み…
触れた瞬間に並々ならぬこだわりを感じていただけましょう。
お色はぐっと渋みのある鼠色に染めなした地に、
差し込む光にそっと浮き沈みする地文様が
所作と共に仄かに浮かび上がります。
帯もあわせやすい、正統派の着姿を演出してくれるでしょう。
室町でもほとんど見かけることはございません。
一竹が生涯にわたり心血を注いだ、「一竹」の染め。
その心と技を引き継いだ、一竹工房の作品。
お付き添いや和のお稽古、観劇などに。
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【久保田一竹・一竹工房について】
室町時代に一世風靡した「辻ヶ花」。
江戸時代に突然その姿を消したため「幻の染め」とも
呼ばれておりました。
その絶えた染色技術を…
独自の感性で蘇らせたのが初代・久保田一竹氏。
その名は世界的に知れわたっております。
世界が認める一竹氏の辻ヶ花は、まさに美術品の域。
大量生産の辻ヶ花とは比べるまでもなく、
少し名の通った作家の作品ですら、その気品や格調、
存在感において、一線を画する仕上がり。
2003年、惜しまれながらも一竹氏は他界されておりますので、
現在では氏自らが創作する作品はございませんが、
生前の氏とともに創作に携わってきた職人たちが、
現在でも氏の技術、感性そして精神を受け継ぎ、
「一竹辻ヶ花」の名を冠するお品を創作し続けております。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈152cm(適応身長147cm~157cm) (4尺 0寸 1分)
裄丈63cm (1尺 6寸 6分) 袖巾32.5cm (8寸 5分)
袖丈47cm (1尺 2寸 4分)
前巾29cm (7寸 6分) 後巾29.5cm (7寸 7分)
「丸無し揚羽蝶」の縫い一つ紋が入っております。
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈74cm (1尺 9寸 5分) 袖巾37.5cm (9寸 9分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、お付き添い、お稽古、芸術鑑賞、観劇など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。