【仕入れ担当 田渕より】
さらり…夏の琉球もの。
民芸的な絣模様が魅力的な、本場琉球かすりのお着物をご紹介いたします。
使われている撚糸の質の良さ。
そして熟練した織り手が時間をかけて手織りした布の凛とした贅沢さ。
身にまとえば、それらを肌で実感していただけることでしょう。
琉球紅型の染帯や贅沢な花織の帯なども、大変良く似合うおきものです。
夏のお着物シーンを素敵に彩る一枚として、
お目に留まりましたらどうぞお見逃しなく!
【お色柄】
枯れ味のある優しい桑染色で織り上げられた地に、
焦茶色で織り出した格子の模様に球絣模様が散りばめられております。
さらりともシャキッともした肌ざわり、
風が通り抜けるような素材感は、目にも涼やかなおきものです。
暑い沖縄の織り人の知恵によって生まれた織りものは、
肌にまとわりつかず、至福のひとときをお楽しみいただけることでしょう。
麻素材のようにも感じますが正絹で織られていますので、
オーガンジーのような上品さもあわせ持っています。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【琉球かすりについて】
沖縄県、南風原地域に受け継がれた絣織物です。
琉球王朝時代からの歴史、戦争の惨禍。
戦後の民芸運動によって救い上げられた美術工芸としての価値。
何もない焼け野原から美しい布を創り出した人々の、
筆舌に尽くしがたい苦労。
琉球の絣は、軽い織物ではありません。
経緯の糸の一本一本、絣文様のひとつひとつに、
心からの願いと祈りが込められて。
反物に触れるだけでその思いが伝わるからこそ、
紬ファンの憧れの織物となっているのでしょう。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈163cm(適応身長158cm~168cm) (4尺 3寸 0分)
裄丈71cm (1尺 8寸 7分) 袖巾36.5cm (8寸 7分)
袖丈47.5cm (1尺 2寸 5分)
前巾26cm (6寸 8分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
※居敷当なし、背伏せ無し
【裄丈のお直しについて】
≪最長裄丈≫ 現状寸法が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お出かけ、芸術鑑賞、お食事、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。