【春のお出かけ応援】 【男物】 【幻の割込絣】 本場奄美大島紬 手織りアンサンブル 古代染色純泥染 ≪仕・中古美品≫ 「ツガ十」 まずございません！ 証紙も揃った極上品！ 身丈151　裄75

【仕入れ担当　田渕より】
気が遠くなるような手間と時間をかけて織り出された手仕事の結晶…

大島紬の中で一番複雑な織方式と、
伝統の技を引き継ぐ職人たちの熟練の感性で見事に表現された逸品。
大島紬好きの方がいつかはと…言われる、
割込絣、なんと男物のアンサンブルセットを仕入れて参りました。

証紙も揃っての美品となると本当にご紹介がございません…
いなせな旦那衆の装いに、どうぞご検討くださいませ。


【お色柄】
お着物一面に配された絣模様。
泥染特有の茶味の入った黒色がその絣によってより深みを増して…

大島特有のさらりとしなやかな地には、男物としてよく知られるツガ十のお柄を織りなして。
思わず目を細める程、緻密な絣模様を一面にあらわしました。

凛と、粋な面持ち。
緻密な絣の技には、思わず目を細めて見入ってしまうほど。
高級感としゃれ味ある着姿を、存分にお楽しみ頂ける仕上がりです。

気が遠くなるような手間と時間をかけて織りだされた手仕事の結晶…
ここまでの割り込み式の男物となるとほとんどお出会いがございません。

日本の染織の歴史が忍ばれるような素晴らしい出来栄えの作品を、
どうぞ末永くご愛用下さいませ。


【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【割込絣について】
「幻」とも言われる大島の織絣…
まずは絣部分をじっくりと御覧くださいませ。
Ｔでも十字でもない複雑な絣…割り込み絣です。

明治30年代のころ永江伊栄温翁によって現在の織締機が発明され、
複雑かつ緻密で変化に富んだ絣や、
帯締等の特殊な技法も考案され、割込み絣がつくれるようになりました。
しかしながら、その締めや織りなどの技法が大変難しかったため、
割込み絣は長らく途絶えていました。

昭和40年代なかばに復活しましたが、現在では本割り込み式を織れる方が激減しているため、
数も出回らず、今後ますます入手する事が難しくなってくるかと思われます。

大島紬好きの方が、いつかは「割り込み」と言われるほど、大変高価なお品です。

カタスと一元を両方使用していれば「割り込み」とよく勘違いされておりますが、
実際の「割り込み」式の絣糸の配列は、
一元→カタス→一元→カタスと続かなくてはならず、
一元の十字、カタスの「T」字が、ちょうどアルファベットの「I」と「E」を連ねたような表情になります。