【仕入れ担当 田渕より】
中国綴れではございません、西陣手織り綴れの逸品。
ご存知のお方は、本当にお値打ちに感じていただけることとでしょう!
京都でも、まったくと言っていいほど在庫が皆無な状態。
名門、浅田綴より…本当にご紹介の少なくなった、手織り綴れの逸品を、
僅かに訳ありにて破格でご紹介させて頂きます。
もちろんのこと数あるお品ではございません。
お目に留まりましたら、伝統の技と革新を感じさせる美しい意匠に、
心酔いしれていただければ幸いでございます。
【お色柄】
大人らしい知的な落ち着きを感じさせる、すっきりとしたアイボリーの帯地。
お柄には風雅な正倉院華文が織り上げられております。
大人の女性の感性に響く静寂の美が光り…
心にすっと落ち着くような、風雅な面持ちをただよわせます。
古典柄、モダン柄どちらにもあわせていただけるおひとつ。
お柄の調和もとりやすいお品ですから、様々に重宝いただけるものと思います。
出すぎず控えめに、しかしゆるぎない品格はそのままに。
名匠の熟練の技と美へのこだわりを感じ取っていただければ幸いです。
【状態について】
B反として仕入れて参りました。
巻終わりの裏に汚れがございますが、
お仕立てする際に隠れる部分となります。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
【浅田綴について】
浅田綴は、遠く天保四年(1833年)より、 以来つづれ帯一筋に家業を継承し、
これまでに数々の競技大会にも出品され、数多くの賞をとられている名門です。
あの山口百恵さんの引退記念映画、川端康成原作「古都」には、北山杉の柄のつづれ帯をご提供されています。
緻密かつ繊細な作業、織り手の物づくりへのこだわりによって生まれる逸品。
作品から感じられる風格は他の追随を許さず…
さりげないようでいて、その存在感に、圧倒されます。
その名門が編み出した、「紋綴れ」の技法。
紋紙を使用した手織りの綴れ帯となりますが、
把釣孔(はつりこう)などもあり、
一見して爪掻きの本綴れとみまごう面持ちがございます。
また、紋紙を使うことによってより繊細な色柄表現が可能となり、
爪掻綴れではここまであらわせない、美しく自然なお色のグラデーション、
霞むように浮かび上がる金彩の表現など、実に精密な織り味をお楽しみ頂けます。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.345 浅田綴謹製
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、お茶席、お稽古、音楽鑑賞、観劇など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、小紋など