【 仕入れ担当 竹中より 】
通に圧倒的支持を集める誉田屋(こんだや)の帯。
一本一本を丁寧に創作していらっしゃいますので、
普通でも手に入りにくいお品ですが、今回は誉田屋の帯の中でも、
最上級クラスに位置する絶品帯≪誉文彫金≫のお品が、
現品限りお値打ちに入荷して参りました!
リサイクルならではのこの機会ぜひご検討下さい!
【お色柄】
こちらの帯、本当にこだわって創作されております。
全通であることはもちろん、なんと4.5m近いお柄が繰り返しの意匠になっておらず、
たれ先からて先まで一枚の図案で仕上げる【全景】の帯となっております。
通常の西陣織の帯は約2尺(約70cm)ほどのお柄の繰り返しとなっておりますが、
こちは約4.5mに渡って違う柄行きとなっており、これには実は大変な手間が掛かります。
西陣織では、経糸の上げ下げ指示する「紋紙」を起こすことから帯創りが始まります。
繰り返しの柄では、この「紋紙」を同じものを作ればよいのですが、
全景ではそうはいかず、通常の帯の何倍もの紋起こしが必要になり、
製作費も上がらざるを得ません。それだけ高価なお品ということになります。
このような贅沢な帯を創作できるのも、
一切量産することのない誉田屋源兵衛ならでは。
柄行もセンスあふれる吉祥縁の有職文様の数々…
様々な煌きの金糸や銀糸を横段上に織り成し美しいフォーマルな雰囲気。
金の太箔をふんだんに用いた彫金の横段模様。
両面全通で織り上げられており、配色、デザイン、金、銀糸の種類、
彫金、抜き糸のバリエーション…
どれをとっても超一流なことはお手に取って頂ければお分かりになるかと存じます。
趣味性豊かながらも、日本文化に基づいた和の美しさが結実しております。
他にはないオリジナルな表情。
モダンながらもどこか古典のような格調のある仕上がりが、
着姿を引き締めてくれることでしょう。
実際にお締めになられる方のため、お着物に合わせていただきやすい色使いも、
魅力的な一品に仕上がりました。
富貴な1本ですので、留袖から訪問着、付下げなどの、
格式ある装いにお役立ていただければと思います。
誉田屋ファンの方はもちろん、上質な帯をお探しの方、
ぜひこの機会をお見逃しなく、どうぞ末長くご愛用下さいませ。
【商品の状態】
締め跡も見受けられない
自信をもってお届けできる美品です
【 誉田屋源兵衛について 】
1738年(元文年間)創業
京都室町の帯の製造販売の老舗。
現在は十代目である山口源兵衛が、代々受け継がれてきた
技術とともに革新の精神を持って意匠、配色、素材、
一切の妥協を許さず、洗練された帯を作り続けている。
【 沿革 】
1738年 初代矢代庄五郎により、南矢代誉田屋創業、
西陣大火災後の復興に尽力。
1868年 6代目矢代庄五郎より、京都松尾出身の
山口源兵衛が7代目を継承。初代誉田屋源兵衛を名乗る。
西陣帯地大元卸商として「横綱」の称号を得る。
1917年 7代目誉田屋源兵衛没、8代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
1933年 8代目誉田屋源兵衛没。9代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
1981年 9代目誉田屋源兵衛没、現10代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
後、帯作りに専念。
1985年 全国の原始布を素材として個展を開催。
以後、インド、東南アジアの野蚕糸を帯に用いる。
1994年 京都六条の江戸末期の町屋にて創業260周年展。
1999年 「京都誉田屋源兵衛帯ときもの展」開催。
2000年 「誉田屋源兵衛 織りの帯展」開催。
2002年 小石丸企画に対して日経MJ賞受賞。
日本の原種の繭である小石丸の復活と継続、
日本の染色技術の活性化に努める。
2003年 日本文化デザイン大賞受賞。
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.45m(長尺・お仕立て上がり)
柄付け:全景柄(螺鈿箔はお太鼓、腹の箇所のみ)
耳の縫製:かがり縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、初釜、パーティー、観劇 など
◆合わせるお着物 色留袖、訪問着、付下げ、紋付き色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。