巨匠【宮野勇造】 傑作本加賀友禅色留袖 ≪訪問着仕立て・中古美品≫ 「天の橋立」 繊細な気配りと手技… 加賀友禅巨匠の逸品が寸法小さめで破格！ 身丈151　裄66

【仕入れ担当　田渕より】
自然美を巧みに描き出し…
一瞬の美しさを永遠に封じ込める加賀友禅。

本加賀友禅作家、宮野勇造氏による逸品を仕入れて参りました。
数多い本加賀友禅作家のなかでもビッグネームの宮野氏。
寸法合う方に限られてしまいますが、御仕立て上がりの破格値で仕入れてまいりました。
見事なまでに美しい作品…
まずはどうぞご覧下さいませ。


【お色柄】
上品な高級感漂う光沢を含んだ、ごく淡い白緑色を基調としたちりめん地。
そこに描き上げられたのは、日本三景のひとつ『天橋立』の情景。
砂州に松が生い茂る意匠が華やぎ、
さりげなく日本古来の品格薫らせる逸品に仕上がりました。

そして加賀友禅独特の彩り。
必要以上に飾りたてることなく、すっきりと自然の美のままに表わしたお色のぼかしの繊細さ。
的確にとらえた美観とその色彩バランス、すべての工程で払われた繊細な気配りと手技が、
ひしひしと伝わる最高の仕上がり。

和姿が集う場において、品質、見栄え、ともに個性が光る作品を選ぶことも、
おきものへのおしゃれ心の一つです。
作家さんの感性に共感された方へ…
大切にお届けしたく存じます。


【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【本加賀友禅について】
京友禅が流麗な集合配列模様であるのに対し、加賀友禅は落ち着きのある写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄を特徴としております。
それは加賀の武家文化、京の公家文化、それぞれの社会背景に与えられたことによると考えられております。
絵画調の柄を特徴とする加賀友禅は写実性を強めるため、白上がりの線の太し細しの変化が装飾効果も高めています。
ボカシや虫食いの技法もよく使われ、京友禅が内側から外側にぼかして行くのに対し、加賀友禅は逆に外側から内側に向かってぼかして行くのが特徴になります。

主な工程だけで9つ。
その全ての過程で熟練の技術が求められ、大変高い価値をもった、日本を代表する伝統工芸品でございます。


【宮野勇造について】

昭和28年　金沢に生まれる。
昭和51年　加賀友禅作家　清藤武二氏に師事
昭和59年　独立
平成9年　伝統工芸士に認定
＜受賞歴＞
昭和62年　第13回加賀友禅新作競技会　金沢市長賞
昭和63年　第10回伝統加賀友禅工芸展　金賞
　　　　　　　第14回加賀友禅新作競技会　名古屋通産局長賞
平成2年　　第12回伝統加賀友禅工芸展　銅賞
平成3年　　第17回加賀友禅新作競技会　中部通産局長賞
平成6年　　第21回加賀友禅いろどり会　　石川県知事賞
平成11年　第21回伝統加賀友禅工芸点　銅賞
平成12年　第41回石川の伝統工芸展　日本工芸会賞
平成14年　第28回加賀友禅新作競技会　伝統工芸品産業振興協会
　　　　　　　会長賞
その他、現在まで各賞多数受賞