【 仕入れ担当 渡辺より 】
素材の風合いが味わい深い、手織り草木染めの
本場八重山上布着尺のご紹介です。
麻はシワになりますが、汗をかいても肌につかず、
涼やかに風を通し、シワができてもぺたりとせず、
シワでさえも、パリッと涼感を呼ぶことでしょう。
特に近年製織反数が減少しておりますので、
夏の上質な洒落着物をお探しの方におすすめでございます。
【 お色柄 】
シャリ感とハリを感じさせるオフホワイトの麻地に、
もっとも八重山らしい「紅露」(クール)を用いた
茶の濃淡の絣糸で、トーニや井桁、ビーマ、トゥイグァー
などの絣が八玉の構図で織りだされております。
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八重山上布について
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沖縄県指定の無形文化財
1989年に国の伝統的工芸品指定
沖縄県八重山郡周辺で作られている織物。
苧麻(ちょま/からむし)の手紡ぎ糸を使って織られ、
古くは琉球王朝時代に貢布としても利用された。
沖縄地方の織り物の中で唯一「刷込捺染技法」
を用いて作られる織物。
八重山の自然から得られるヤマイモ科の「紅露」(クール)
などの草木を主染料に、苧麻から作られる繊維を染めあげ
織り上げる。織り上げられた後、八重山地方の強い
日差しのもとで日晒しを行うことで色合いに深みをもたせ、
さらに海水につけることで地色が白く晒され絣模様がより
鮮やかになる。
苧麻から1反の着尺を織るための糸づくりには経糸約50日、
緯糸約40日程度かかる。非常に根気のいる作業であるため、
近年ではラミー糸(手紡ぎではない苧麻の糸)を経糸に
使用したものも増加している。
麻100%※経・ラミー 緯:手績み芋麻糸
長さ:約12.1m
(※153cm以上のご寸法をご希望の場合要お見積り)
内巾:34cm(裄64cm前後まで)
【 付属証紙 】
沖縄県織物検査済之証
沖縄県伝統工芸品之証
石垣市織物事業協同組合証票・八重山上布
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 7月、8月の盛夏の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 夏の洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの夏の名古屋帯、上布、自然布の帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
特殊地入れ11,000円+麻衿裏6,600円+国内手縫い縫製35,200円(全て税込)
※国内縫製のみの取り扱いとなります。
※背縫いは袋縫い(背伏せなし)となります。
※縫い糸は縮みを考慮し、絹糸ではなくポリエステル糸での縫製となります。