商品番号 1384040

【幻の割込絣】 特選本場大島紬 ≪胴抜き仕立て・中古美品≫ 「壺垂」 精緻な美絣… 激減する大島の最高峰! 身丈161 裄67

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
「幻」とも言われる大島…
割り込み絣による本場大島紬をご紹介いたします。

最近では未仕立てのお品は大変少なく、
滅多とご紹介の叶うお品ではございません。
大島紬に少し詳しいお方でしたら、その希少性はお分かりいただけることでしょう。

中でも年々愛用される方も多い胴抜き仕立ての秀逸なデザインの作品。
大島を愛する方へ…大切にお届けさせていただきます。


【お色柄】
シャッシャッと鳴る軽くしなやかな大島紬地。
泥染め特有の黒褐色地に、
画面上でご覧いただけますでしょうか…

本当に細やかな「I」と「E」が作り上げる、精緻な絣のデザイン。
お着物一面に壺垂の意匠を織りだしました。

古より伝わる伝統的な文様…
その品格と、優美な女性らしさにあふれた一品です。


【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【大島紬について】
日本が世界に誇る、細密絣の織物です。

大島紬は完成までに二度織られます。
一度目の締め機は、大島紬独特の精密な絣模様をつけるため。
上下の綿糸によってギュッと締められた部分は防染されて染料が入り込まず、
その染まらなかった部分が絣になるのです。

絣模様をくっきりと作るためには、大変な力で締めつけながら織り込まなければならず、
昔からこの締め機は男性の仕事とされてきました。

図案に合わせ締め機にかける糸を調節し、
確実に数ミリメートル単位の狂いもなく締め込んでいくというのは、緻密で根気のいる作業。
この時点で間違いがあれば、絣模様が出来なくなってしまうため、
力があるだけでは出来ない、神経を使う難しい仕事なのです。

その素晴らしい絹糸を高機による手織りで、一糸一糸心を込めて織り上げられます。
一反を生み出すのに、シンプルなお柄のものでも一か月。
凝った柄行のものですと、優に数か月もの月日を要します。

数センチメートル織り上げては経糸を緩め、一本一本針で絣を合わせていく。
本当に気の遠くなるような作業の繰り返しで、
大変細やかなお柄を、織りによって表現しています。


【割込絣について】
明治30年代のころ永江伊栄温翁によって現在の織締機が発明され、
複雑かつ緻密で変化に富んだ絣や、帯締等の特殊な技法も考案され、
割込み絣がつくられるようになりました。
しかしながら、その締めや織りなどの技法が大変難しかったため、
割込み絣は長らく途絶えていました。

昭和40年代なかばに復活しましたが、現在では本割り込み式を織れる方が、
激減しているため、数も出回らず、すでに入手する事が難しくなっています。

カタスと一元を両方使用していれば「割り込み」とよく勘違いされておりますが、
実際の「割り込み」式の絣糸の配列は、
一元→カタス→一元→カタスと続かなくてはならず、
一元の十字、カタスの「T」字が、ちょうどアルファベットの「I」と「E」を連ねたような表情になります。

商品詳細

- 素材・サイズ

表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈161cm(適応身長156cm~166cm) (4尺 2寸 5分)
裄丈67cm (1尺 7寸 6分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾25cm (6寸 6分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
◆八掛の色:黒色
※ガード加工済み、胴抜き仕立て

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm (1尺 8寸 2分) 袖巾34.5cm (9寸 1分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、お食事、お稽古、行楽、カジュアルパーティーなど

◆あわせる帯 洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。

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