【仕入れ担当 竹中より】
人間国宝【喜多川俵二】氏。
お着物好きなら誰しもがご存知の重要無形文化財保持者。
有職唐織の作品は、これまで幾度かご紹介がございましたが、
紹巴織のご紹介は僅かであり、中でも袋帯のご紹介は滅多とございません。
早いもの勝ちですので、どうぞお見逃しなきようお願いいたします。
氏のお品が落款などがございませんが
その二重に斜めラインの界切線と
意匠から断定できます。
リサイクルならではの一期一会のお品
ぜひこの機会にどうぞ!
【喜多川俵二】
京を誇る俵屋十八代目≪喜多川俵二≫。
喜多川俵二氏は1999年、「有職織物」で父の故・平朗氏に続いて
親子二代重要無形文化財保持者【人間国宝】の認定を受けておられるお方です。
古く中国より伝えられた織物が平安時代になり日本人好みに和様化され、
平安の公家たちが宮廷の儀式や日常の服飾に用いた日本独特の伝統文様、有職。
俵屋はその有職文様をもとに数々の着物を製作し、
皇室御用達作家としての確かな実績でも注目を浴びておられます。
【お色柄】
その喜多川俵二作の紹巴織の一条をご紹介いたします。
地をつくる経糸と柄をあやなす経糸の二重経で織り上げられる紹巴織。
その組織の裂(きれ)をあの千利休の弟子、
里村紹巴が愛用したことからこの名前がつけられました。
その織りくちは…
なめらかかつ平面的な織り地に繊細に浮かび上がり、
そのこしの強さは時を経ても美しい風合いを保ち続けることができます。
ほんとうに軽やかな地風…。
繊細に魅力的な意匠美の本作品は、
手にされますとまずその軽さに驚きます。
わずかに橙味ををおびた狐色の帯地に、
和の彩りにて椿の花意匠を織り成しました。
落ち着いた気品と、高尚に満ち溢れた格調高い帯姿をお楽しみいただけます。
訪問着や付け下げ、色無地や、小紋、織の着物に小粋かつ洗練された
装いにご愛用ただきたいお品です。
一生ものの帯をお探しの方にお勧めいたします。
どうぞお見逃しなくお願いいたします。
【商品の状態】
仕立てあがりリサイクル品です
中無地から手先にかけて締め跡がございますが
汚れなどはございません
お太鼓も美品でございます
絹100%(金属糸風繊維除く) 長さ約4.40m
お柄付け:六通柄
耳の縫製:袋縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席、お稽古事、街着、カジュアルパーティーなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、紋付き色無地、格高い小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。