【仕入れ担当 田渕より】
日本工藝界の第一任者、藤林徳扇氏による美しい作品。
金彩の華やぎ溢れる、高雅な一条を仕入れて参りました。
この風情、元はかなりの高額で販売されていたものと思われます…
こういった出逢いもお仕立て上がりならではのもの。
お目に留まりましたらこの機会にご検討頂けると幸いです。
まずはどうぞご覧下さいませ。
【お色柄】
しっかりと密な打ち込みにて織り上げられた、銀の砂子地。
高雅で上品なその地には立体的な金彩を用いて菊に松、露芝の意匠を表現いたしました。
しっとりと匂やかに色づく花弁に、
燻されたような葉の緑がただ可憐なだけではない芯の強さを感じさせます。
澄みわたる空間性。なんともエレガントな仕上がりです。
徳扇氏の作品をご存知の方ならわかる、氏の感性。
留袖から訪問着、付下げなどとのコーディネートで、
和姿の要となるような帯姿をお楽しみください。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
締め跡がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【藤林徳扇について】
12代目藤林徳扇―
延宝8年より京都市北区鷹ヶ峰にある旧藤林町にて、
初代徳扇が、宮家はもとより宮内庁御用達の錦の御旗の織り匠として
創業以来、300有余年に渡り代々その名を継承されている徳扇氏。
12代目徳扇氏は、王朝趣味に代表される、優美さや高尚さを兼ね備えた
帯や着物を創作されており、世界の著名人から高い評価を受けていらっしゃいます。
純金・純銀・プラチナ宝石箔などを駆使し、染・織・繍などの、
あらゆる工芸手法を用いて創作された、美しい世界。
「優雅」「格調」「貴品」、そして「見つめられる着物」という
創作理念のもと創作された作品は、多くのファンの心を魅了しております。
残念ながら2013年に逝去されておりますので、
新たな作品が生み出されることはございません。
【 略歴(抜粋) 】
旧御所機匠
西陣苑寿織創設者
伊勢神宮奉納
京都御苑装飾
紺綬褒章受賞
黄綬褒章受賞
森進一・昌子御夫妻婚礼衣裳一式制作依頼受
国際アカデミー賞受賞
ヴァチカン市国ローマ法王謁見・収蔵
日英・日仏・日米親善大使として数回渡航
ダイアナ妃生家オルソープ城収蔵
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.6m
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 9月~11月頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、お付き添い、音楽鑑賞、観劇など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。