【 仕入れ担当 中村より】
大正創業の老舗工房三代目が手掛けた逸品。
久留米絣協同組合理事長・池田光政氏による一枚でございます。
藍の深みに絣意匠の繊細さ、
久留米絣の良さを存分にお楽しみいただけるお品かと存じます。
久留米絣を手掛ける工房の数も減ったいま、
本藍・手織のお品という希少なお品でございます。
1点限り、お値打ちにご紹介させていただきますので
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【お色柄】
綿ならではの柔らかな手触りにこっくりと深く心に染み入るように染め上げられた藍色。
その地に織り出された絣が綾なす工芸。
千変万化や五風十雨などの四字熟語の意匠が織りなされております。
シンプルながら、いつまでも見ていても見飽きるということのない奥行き。
素朴な中にも粋で凛とした・・・独特の情趣かおるひと品です。
昔から絣は、洗えば洗うほど美しくなると言われています。
これは、柄の色と地の色がぼかしの様に色移りすることによって、
着れば着るほど、「味」が出てくることから言われます。
どうぞ末永くお手元で大切に、歳月を経ることで生まれる織のなじみ、
その風情をご堪能下さいませ。
【 久留米かすりについて 】
『伊予絣』、『備後絣』とともに日本三大絣の一つともされる綿織物でございます。
久留米絣は、19世紀初めに一切れの木綿の古い布のかすれた糸をヒントに、
12歳の少女、井上伝によってはじめられたとされております。
その後、現在の福岡県南西部にあたる久留米藩が産業として奨励したことにより、
絵絣技法や、小絣技法といった改良工夫がすすみ、久留米絣は、大柄小柄絣、
そして絵絣等、他に類のない特徴的な技術を持った木綿織物として発達して参りました。
染色して作った絣糸を用いて、絣柄を手で合わせながら織り上げていくその過程。
繊細な絣合わせになると、やはり人の手が欠かせません。
明治以降庶民の衣服として広く愛されたその風合い。
素朴でぬくもりがあり…
深く奥行きのあるお色が着姿をきりりと引き締める。
街着や旅行着、日常着としてさっそうとお召しいただきたいお着物です。
【 池田光政氏について 】
大正9年創業、池田絣工房の三代目。
22歳から久留米絣製造に従事されております。
63歳の時には重要無形文化財久留米絣技術保持者に認定され、
同年から久留米絣協同組合理事に就任し、
久留米絣の素晴らしさを伝えるために、
四代目夫妻や工房の職人さんとともに、
日々丁寧なものづくりを行っておられます。
綿100%
長さ12.5m 内巾37cm(最大裄丈約70cm)
◆最適な着用時期 5月初旬~6月、9月~10月下旬の単衣仕立て頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、女子会、街着、お稽古など
◆あわせる帯 九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半幅帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+8,800円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。