【仕入れ担当 田渕より】
本物だけが持つ、
色彩と更紗独特のほどよく枯れた渋みのある味わい…
江戸時代の後期より今日まで伝統工芸品(江戸更紗)継承し、
江戸時代の工法に限りなく近い染色技術、技法、
用具をもって今日も江戸更紗を染め続けてられている
二代目・更甚による特選袋帯をご紹介致します。
お着物は数あれど帯のご紹介は稀!
どうぞお見逃しないようお願い致します!
【お色柄】
金通しの入ったしなやかな帯地には、道長更紗の意匠が表現されました。
柔らかな薄桜色から藤色へのグラデーション、
独特の意匠の美しさは、見るものをはっとさせる臨場感に満ちております。
江戸更紗らしいカラフルな色彩ではございませんが
その分コーディネートしやすく重宝して頂けるかと存じます。
古くより大切にされてきた人々の知恵を素敵な着姿に託して、お楽しみ下さい。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【更紗について】
更紗の発祥は、今から3000年以上前のインドでした。
日本に始めて更紗がもたらされたのは、室町時代と言われています。
更紗の魅力は、エンジ、藍、緑、黄、茶のカラフルな染模様。
日本古来の小紋や友禅とは異なった原産地の風土の匂いとエキゾチックな雰囲気を楽しんでいただけます。
伝統に倣った図案を描き、それに添って緻密な型を彫り上げ、その型を使って摺り友禅で何度も何度も丁寧に色を重ねて染め上げたのがこの作品です。
江戸時代中期~末期から現代に至るまで、江戸更紗として栄え継承されてきたものです。
熟練した職人が40枚ほどの型紙を使い、一工程につき20回ほどの染めを繰り返し、合計800枚もの型で摺友禅された秀作でございます。
染料の量が職人による長年のカンとコツで微妙に調節されるため、水彩で柄をつけたような趣きある仕上がりとなっております。
更紗は、起源が四季のある日本ではないので、基本的に年齢や季節にとらわれることなくお召しいただけるお着物として知られております。
【二代目更甚(真田定男)について】
昭和4年東京生まれ。
昭和20年より家業の染色業に従事、江戸更紗の継承と発展に努める。
東京都伝統工芸品産業技術者功労賞、全国小紋友禅染色コンクール通産大臣賞ほか受賞歴多数。
昭和61年黄綬褒章受賞。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.5m
耳の縫製:袋縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、お出かけ、観劇、芸術鑑賞、お食事会など
◆あわせる着物 洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋、御召など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。