商品番号 1376812

”セール本日最終!” 【半期決算】 【龍村平蔵製】 傑作手織り工芸本袋帯 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「正倉吉鳳文」 とりどりの箔の輝き美しく… 正倉院由来の逸品古典。

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
決して奇をてらう眼差しではございません。
なんて麗しい存在感のある帯…そのような視線を独占できることでしょう。

そしてこの図案…
ご存じの方はひと目でおわかりいただけるかと存じ上げます。
龍村平蔵氏による逸品をご紹介致します。
まずはじっくりとご覧くださいませ。


【お色柄】
しなやかでいて、密。
しっかりとしたおりくちの帯地は、まろみのある白色。
その上に織り込まれているのは、正倉院由来の『正倉吉鳳文』と題されたお柄。

円中に向い鳳凰が「吉」の文字と共に
細やかな意匠を金銀の箔で、存在感あふれる面持ちであらわされました。
独特の世界観を表現し、艶めく箔使いが龍村らしさを伝えてくれます。

一色一色、微妙なお色の変化までもを、織のみであらわす美。
日本伝統のデザイン、究極の色彩センス、卓越した職人技。
そのいずれが欠けても成しえない本当の美しさに出会う事の出来るひと品と、
自信を持ってお薦め致します。

フォーマルシーンに華やぎある唯一の存在感を演出してくれることでしょう。
絶妙の箔使いといろどりのコントラスト。
界切線ひとつをとっても縄文組のような凝った技法。

細部までの美へのこだわりは”さすが”という仕上がりです。
悠久の美をもって末代までお譲りいただける美術工芸品的な1本です。
独特の緻密で大胆な、歴史に残る卓抜した芸術美は本当に見事です。

終生ご愛顧いただける作品として、どうぞ大切にお締めくださいませ。


【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。


【龍村平蔵について】
「平蔵製」の文字は、お着物ファンの憧れとして、その価値は上がりこそすれ、
下がることはまずないことと思います。
本品はいつの時代に織り上げられたお品かわかりませんが
初代から二代、三代目と代々と織り続けられている意匠です。

「織物は数学である」
経糸と緯糸に着目することでどんな複雑な織も立体の造形として捕らえられる、
これが龍村平蔵氏の信念でした。新技法の探求に「気狂い龍」と呼ばれるほど没頭し、
30代で高浪織、纐纈織など多くの織を生み出した傑物です。

かの有名な芥川龍之介氏も、龍村平蔵氏の帯について、
「龍村さんの帯地の多くは、その独特な経緯の組織を文字通り縦横に活かした結果、
蒔絵の如き、堆朱(ついしゅ)の如き、螺鈿の如き、金唐革の如き、
七宝の如き、陶器の如き、乃至は竹刻(たけぼり)、
金石刻(きんせきぼり)の如き、種々雑多な芸術品の特色を自由自在に捉へてゐる。

が、私の感服したのは、単にそれらの芸術品を模し得た面白さばかりではない。
もしその以外に何もなかったなら、近来諸方に頻出する、
油絵具を使わない洋画同様な日本画の如く、
私は唯好奇心を動かすだけに止まったであらう。
けれども龍村さんの帯地の中には、それらの芸術品の特色を巧に捉え得たが為に、
織物本来の特色がより豊富な調和を得た、殆ど甚深微妙とも形容したい、恐るべき芸術的完成があった。
私は何よりもこの芸術的完成の為に、頭を下げざるを得なかったのである。
遠慮なく云えば、鉅万(きょまん)の市価を得た足利時代の能衣裳の前よりも、
この前には更に潔く、頭を下げざるを得なかったのである」
(一部現代仮名使いに変更)
と述懐し、大賞賛しております。

龍村美術織物、龍村織物、龍村光峯の現在の3つの「たつむら」はすべて、染色工芸に対する功績により、美術院恩賜賞を受けた初代龍村平蔵の創業に始まります。
古代織物の研究、及びそれを基盤とする織物美術創作の伝統を受け継ぎ、世界的に認められる作品を世に送り出しております。

商品詳細

- 素材・サイズ

絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.3m
本袋縫い
六通柄
※パールトーン加工済み

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません

◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、初釜、パーティー、音楽鑑賞、観劇

◆あわせる着物 黒留袖、色留袖、訪問着、付け下げ、紋付き色無地

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。

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