商品番号 1375221

【半期決算】 【三代 龍村平蔵製】 工藝錦織掛額 ~干支の錦~ 「クリニュイの犬」 真の平蔵ファンにお届けする美術品。 脈々と受け継がれる、 歴史に根付いた美的感性。

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
美術織物の祖、龍村平蔵。

古代織物の研究、及びそれを基盤とする織物美術創作の伝統を受け継ぎ、
世界的に認められる作品を世に送り出した氏の作品の中から、
大変希少な掛額を見つけて参りました…

初代・龍村平蔵氏の六男である三代・龍村平蔵(元)氏による
十二支を織り描いた連作、『干支の錦』シリーズをご紹介致します。

初代より連綿と受け継がれてきた技を美術品としてお届けさせていただきます。
ご贈答用として、またご自身のコレクションの一つとして…
真の平蔵ファンの方は是非ともお見逃しなきようにお願いいたします。


【お色柄】
深い臙脂色を基調とした錦地。
その上に織り込まれていますのは、「クリニュイの犬」と題されたお柄。

フランス国立クリュニー中世美術館所蔵の至宝タピストリー、
「貴婦人と一角獣」。

500年以上前から大切にされてきた6面の連作には、
貴婦人や一角獣だけではなく、たくさんの動物や植物が登場し、
色とりどりに織りなされております。

「貴婦人と一角獣」は、創業120年「龍村平蔵”時”を織る」展にも出展されていました、
祇園祭、油天神山の山の上部に飾られている水引にも用いられており、
その内から範を求めたものです。

美しいコントラストを見せる彩りが、
独特の世界観を表現し、さりげなく龍村らしさを伝えてくれます。

一色一色、微妙なお色の変化までもを、織のみであらわす美。
歴史に根付いた美的感性を文様として構成し、
そこに高い織りの技術が加わり、初代から脈々と受け継がれた美術織物へのこだわりが、
その意匠の中にはございます。


【状態について】
アンティーク品として仕入れて参りました。
錦地はスレや汚れなどのない状態の良いものですが、
額縁に金箔の劣化がございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)


【龍村平蔵について】

「織物は数学である」

経糸と緯糸に着目することでどんな複雑な織も立体の造形として捕らえられる、これが龍村平蔵氏の信念でした。
新技法の探求に「気狂い龍」と呼ばれるほど没頭し、30代で高浪織、纐纈織など多くの織を生み出した傑物です。

かの有名な芥川龍之介氏も、龍村平蔵氏の帯について、
「私の感服したのは、単にそれらの芸術品を模し得た面白さばかりではない。
(中略)
龍村さんの帯地の中には、それらの芸術品の特色を巧に捉え得たが為に、織物本来の特色がより豊富な調和を得た、殆ど甚深微妙とも形容したい、恐るべき芸術的完成があった。
私は何よりもこの芸術的完成の為に、頭を下げざるを得なかったのである。遠慮なく云えば、鉅万(きょまん)の市価を得た足利時代の能衣裳の前よりも、この前には更に潔く、頭を下げざるを得なかったのである」(一部現代仮名使いに変更)
と述懐し、大賞賛しております。


※本品はWeb限定販売品のため、実店舗・展示会への
お取り寄せは出来かねます。
予めご了承下さいませ。

商品詳細

- 素材・サイズ

錦地:絹100%(金属糸風繊維除く)
額縁:縦69cm 横88cm 奥行き約5cm
※壁掛け用の紐(約2m)がついております。

最近チェックした商品もっと見る(0点)もっと見る