【仕入れ担当 田渕より】
滲み出てくるかのような絹艶、花織や染めの美しさ…
証紙等はございませんが、信州伊那紬として仕入れて参りました。
熟練された技術による「手織り」、自然の色味を醸し出す「草木染め」、
そしてふっくら優しい「花織」、職人さんの技術が結集した傑作品で御座います。
確かな伝統工芸にて創作されたとびきりの洒落味を…
この機会、是非お見逃しのないようお願い致します。
【お色柄】
地色はこっくりと味わい深い涅色。
ふっくらとしたその紬地に繊細な花織の段文を織り上げたこだわりの工芸品。
シンプルで美しい…さりげなくモダンで、どこか懐かしく…
花織を使用してよりふっくらと立体感のある意匠美が
着姿を一層美しく引き立たせることでしょう。
都会にも馴染みやすい、シンプルなお柄行が、
現代感覚のコーディネートにご活用いただけ、
袋帯、八寸、九寸と風合いが合えば帯の種類も問いませんので、
幅広く重宝いただける一枚です。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【伊那紬について】
信州紬のひとつ「伊那紬」は信州の伊那谷で生まれた紬です。
信州は「蚕の国」「絹の国」と呼ばれるように古くから養蚕が盛んな土地。
野山には草木染めの原料となる草木が至るところに自生し、豊かな色彩感覚とぬくもりある手織物がはぐくまれてきました。
一反織り上げるのに2週間。
吟味された玉糸、真綿からの手紡糸、希少な天蚕糸などを丹念に撚り合わせた国産の絹糸を、土地の草木を採取した天然染料によって染め、1本1本丹精を込めて手織されております。
そうして出来上がった1本。
しなやかで強く、シワになりにくい。
独特の地風に、生地のやわらかさ。
驚くほど軽く、ふっくらとした手触りは格別で、
肌にすっとなじむ、着るほどにその味わいが増してゆきます。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈164cm(適応身長159cm~169cm) (4尺 3寸 4分)
裄丈68cm (1尺 8寸 1分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈49.5cm (1尺 3寸 0分)
前巾24.5cm (6寸 5分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
◆八掛の色:涅色
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm (1尺 8寸 4分) 袖巾36cm (9寸 5分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。