【仕入れ担当 田渕より】
名門まいづるが織り成した美しい創作力。
織糸に琴糸を織り込んだ素晴らしい秀作をご紹介いたします。
【お色柄】
しなやかな帯地は凛と深い黒色。
お柄には風雅な桜に楓、松葉などの春秋の花意匠が織りなされました。
お太鼓の桜には琴糸が用いられ、
奥行きのある豊かなボリューム感がより一層華やかさのある仕上がりでございます。
手に取っていただければ、
この上ない高級感のある着姿をお楽しみいただけるかと存じます。
圧巻の美しさと重厚感をご堪能いただけると幸いでございます。
【西陣まいづるについて】
明治40年創業のまいづるは、本物の良さを伝え続ける為
常に技術を磨き様々な作品を作りあげて来ました。
その確かな技術、老舗にして時代に合ったセンス抜群の仕上がりには
問屋さんの間でも大変定評がございます。
【琴糸織について】
琵琶湖の北、賤ヶ岳山麓の木ノ本町大音(おおおと)。
ここは平安の世からすでに名を馳せた琴糸の里として知られています。
この地の伊香具神社の境内にある名水・独鈷水(とっこすい)で
煮た生繭から生産される糸は、その強さゆえ、
琴糸など演奏会用の高級邦楽器に珍重されてきました。
その春繭、生繭を手でゆっくりと手繰っていく
「生繭座繰り(ざぐり)」、さらに京都で二軒しかできないという
「張撚り(はりより)」という工程を経て、最高の琴糸が出来上がります。
通常ならば、織り込めない糸を西陣まいづる独自の技術を
駆使し横糸に織り込んで出来上がりましたのが、この琴糸織でございます。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.29 西陣まいづる謹製
おすすめの帯芯:綿芯「松」
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お付き添いなど
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地など