【 仕入れ担当 渡辺より 】
かの江戸友禅の重鎮・熊谷好博子の愛弟子で
その作風を色濃く受け継ぐ東京友禅作家【 木下冬彦 】氏
による、超重口加工の逸品でございます。
師が得意とした杢目摺りに、一珍染、手刺繍、
そして糸目友禅と、大変贅沢に創作されております。
もともと木下氏の作品は寡作で中々お見かけいたしません。
その中でも本品は間違いなくハイクラスのお品。
お探しの方はお見逃しなきようにお願いいたします。
【 お色柄 】
おだやかなシボ感の重めの目方の縮緬地を、
落ち着いた濃深川鼠と白茶で染め分け、
杢目摺りに、一珍の氷割れの表情と刺繍が
味わい深い、生い茂る椿の花枝があしらわれております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
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木下冬彦について
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江戸友禅作家
東京友禅の熊谷好博子に約20年間師事。
好博子の得意とした杢目摺りや、繊細な糸目の
作風を受け継ぎ、東京友禅ならではの色彩感覚や
細密な描写を基本に、独特の品格と個性のある
美しい作品を創作している。
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東京友禅について
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東京で製作される友禅染。
徳川家康が江戸幕府を開設した際、大名の
お抱えの染め師や絵師などが京から移り住み、
各種技術・技法が伝承され発展したとされる。
京都の京友禅、金沢の加賀友禅と並んで
三大友禅の一つ。
江戸友禅とも呼ばれ、江戸時代の町人文化の粋や
侘びの影響が色濃く影響しており、雅な模様を
華やかな色づかいで表現する京友禅に比べて、
藍、茶、白などの渋くあっさりとした色彩が特徴。
制作工程は京友禅のように分業化されておらず、
1人の友禅師が構図、下絵、糸目置き、色挿しを行う。
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一珍染について
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桃山時代に生まれた染技法。
一珍とは防染糊のことで、もち米を主体とした
友禅に対して、主原料は小麦粉と石灰。
これを糊状にした一珍糊を、先金を付けた筒紙に詰め、
そのまま生地に筒描きし、乾いたのち生地を斜めに
引っ張り糊をうかせてはがし、表面にひび割れのような
文様を表現する。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈152cm(適応身長147cm~157cm) (4尺 0寸 1分)
裄丈64cm (1尺 6寸 9分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
袖丈48.5cm (1尺 2寸 8分)
前巾24cm (6寸 3分) 後巾30cm (7寸 9分)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm (1尺 8寸 5分) 袖巾35.5cm (9寸 4分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、お付添い、お稽古、観劇 など
◆あわせる帯 袋帯、フォーマル向けのデザインの綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。