【 仕入れ担当 中村より 】
古代炎熱の地、エジプトに咲いた紅花。
可憐な紅の花は紅の色に生まれ変わり、王朝貴族に愛され、
艷やかにして燃ゆる想いの色、恋の色として、万葉の歌人たちを魅了してきました。
そんな自然のお色を写し取り、
みちのく米沢より、色合い鮮やかな紅花染の特選紬着尺のご紹介でございます!
【お色柄】
ふっくら、やわらかな紬地の風合い。
お色は暖かな淡黄色の糸を経糸に、
緯糸に橙色や緑色の糸を織り込みました。
その玉虫織地をベースに、
地色に調和する霞のようなかすれたお柄が一面に
表現されております。
無地感覚のデザインで、すっきりとした
スマートな和姿を演出してくれる事かと存じ上げます。
なんとも言えないおだやかなお色。
ところどころで顔を覗かせる節の温かみ溢れる風合いが、
優しい印象の着姿を演出いたします。
お目に留まりましたら是非。
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 紅花染について 】
山形県の内陸部南部に位置し、古くから養蚕が盛んな置賜地方。
その昔、財政難であった藩を立て直すために、九代目米沢藩主・上杉鷹山が
織物を特産品として奨励した結果、織物がさかんになり、優れた織の技術が
生み出されました。
紅花の染めが盛んに営まれている米沢の豪雪地帯では、
根気よく花を摘み取って、花餅をつくり、複雑な工程を経て染料がつくられています。
淡雪にも例えられる紅花の色素は、一月二月の最も寒いこの時期以外には、
美しく染めることができないという難しい染料です。
絹100%
長さ:12.5m 内巾37cm(裄70cm前後まで)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、お稽古 など
◆あわせる帯 洒落袋帯、染の名古屋帯、織の名古屋帯、半幅帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ2,750円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て
「大島紬・結城紬」+23,100円(税込)「左記以外の紬」+12,100円(税込)