【 仕入れ担当 渡辺より 】
西陣の名門【 とみや織物 】より。
希少な藕糸(ぐうし)を一部織り込み、繊細に
お柄を織り上げた風合い豊かな袋帯のご紹介です。
お締めになられる方の事を考え、軽やかに
織り上げられた帯地に、趣味性高いその意匠。
他にはないものをお探しの方におすすめいたします。
【 お色柄 】
おだやかなライトベージュの濃淡の杢地をベースに、
とみや独自の点描のような織表現とお太鼓箇所に
藕糸(ぐうし)を用い、釉薬で描いたかのような
遠山に、デフォルメされた松竹梅が織り出されております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりました。
うっすらと締め跡がございますが美品です。
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
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藕糸(ぐうし)について
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蓮の茎を折って出る細い繊維を撚って作る糸。
ハスから糸を引き出すのは容易であるが、
取れる繊維はごくわずかで、40kgの蓮の茎から
僅か2gの繊維しか取れない希少なものである。
現在もミャンマーなどのアジアの仏教文化圏で
製織されており、仏像の着衣に用いられている。
蓮の茎を苛性ソーダで煮て、粗い繊維を
取り出して作る茄糸(かし)もある。
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とみや織物について
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西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.308
明治初年頃に冨家伊兵衛により
西陣の織物商として創業。
後、織元に転業したが太平洋戦争で一時休機。
戦後すぐに「冨家機業店(とみいえきぎょうてん)」
の屋号で事業を再開、1956年(昭和31年)に
「とみや織物株式会社」を設立。
京都市オスカー賞を受賞した技術の高さで、
米・露大統領、モナコ皇太子、国会議員など国内外の
著名人の肖像織物をはじめ、寺社仏閣への奉納用織物、
映画の衣装、駅伝やマラソンのゴールテープなど、
幅広い分野で評価を得ている。
絹100%※一部藕糸(蓮糸)使用
長さ約4.3m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:かがり縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事 など
◆あわせる着物 洒落訪問着、付下、色無地、小紋、御召 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。